花粉症の人に朗報!? 最新研究で分かった「酢酸菌」の可能性

イシハラクリニック副院長の石原新菜先生

花粉症が発症するメカニズム



 続いてイシハラクリニック副院長の石原新菜先生が、体内に入った花粉を異物と勘違い(=免疫システムのエラー)して抗体ができた状態で、再び花粉が侵入して抗体に触れると過剰なヒスタミンが放出されて花粉症(アレルギー)を発症するという花粉症のメカニズムを説明。2020年の花粉飛散量は、前年に比べると少ない地域が多いと予測されているが「飛散量にかかわらず、免疫システムが正しく働いていないと花粉症の症状は重くなりますので、しっかりと自分の免疫システムを正しく機能させることが重要」と念を押す。

 花粉症対策として、体質を改善することが免疫システムのエラー予防にとても大事だといい「適度に運動するとか睡眠をしっかり取ることはもちろん、さまざまな食べ物を体内に取り込むということが大きなポイント。私たちの体の免疫細胞の7割が腸に集まっているので、食べ物で免疫細胞を刺激して直接働きかけることが重要になってきます」と石原先生。具体的な体質改善のポイントとして「キムチや納豆、ヨーグルト、お酢など発酵食品に含まれるさまざまな菌を摂って『食べる菌体験』を行うことで免疫バランスが整います」とアドバイス。