花粉症の人に朗報!? 最新研究で分かった「酢酸菌」の可能性
花粉症などのアレルギー症状を抑える「酢酸菌」
また、腸内には免疫を作動させる働きを持つ「TLR(トル様受容体)」があり、中でもアレルギーを感知する免疫スイッチが「TLR2」と「TLR4」だが、乳酸菌や納豆菌は「TSR2」を押すのに対し、「TLR2」に加えて「TLR4」も押すことができるのが「酢酸菌」なのだという。このことにより酢酸菌が免疫バランスを整えて免疫の誤作動や過剰反応を抑制、花粉症などのアレルギー症状を抑えることが分かったのだ。
最新の研究結果によると酢酸菌を毎日30ミリグラム摂取したグループとそうでないグループでは花粉症による「鼻づまり」の不快感、また花粉症ではなくホコリやハウスダストによる鼻の不快感がそれぞれ4週間後に改善されたという臨床結果が出ていることを発表。さらに酢酸菌と乳酸菌を併用することで単体で摂取する倍以上のマクロファージ活性が確認されたという。石原先生は「花粉症対策の新たな選択肢として『酢酸菌』がおすすめです」とまとめた。目安として、昔ながらの「にごり酢」を1日に大さじ1杯毎日継続して摂取するといいそうだ。
最後に管理栄養士の望月理恵子先生が監修した4種類の「酢酸菌を摂ろう! 花粉症対策レシピ」が発表され、メディア向けの試食会が行われた。