「最高の睡眠」にアプローチする枕はこうして生まれた 開発者に聞く【インタビュー・前篇】

『スタンフォード式 最高の睡眠』著者で米スタンフォード大学教授で睡眠を研究する西野精治先生(撮影:蔦野裕)
 実際にどういう枕なのでしょうか? 特長を教えてください。

道端「僕らは寝具では最後発のメーカーになりますが、その分最先端の技術を使って新たな枕を開発しました。触ったり寝てもらったりすると分かるのですが、中材は高反発と低反発を兼ね備えたハイブリッドな反発力を持っています。寝返りが打ちやすい高反発と、頭にフィットする低反発の長所が揃っているんです。日本で唯一の技術で特許を取っている大分県のエコワールドという会社と共同開発し、フィット感を実現しつつ頭を冷やしやすい素材です。

 また、今、枕を作るからにはSDGs(持続可能な開発目標)やサステイナブル(持続可能な)は欠かせない視点です。この枕は100%再生できる素材で、お客様から継続して新しい枕をご注文いただいたら、もとの枕を回収して成形材料となるペレットに戻して再利用します。これからもいろいろな寝具を開発すると思うので、さまざまな商品に生まれ変わる循環システムを作っていきたいと考えています」

 使用感において他の枕との違いはどんなところにあるのでしょうか。

道端「1週間くらい寝ていただくとどんどん自分の頭にフィットしていきます。さまざまな方の体型や頭の重さに応じて枕の馴染み方が変わってくるんです。今はなかなか店頭に足を運んでオーダーメイドなどをしづらい状況ですが、『ブレインスリープピロー』はインターネットで注文しても、自分の頭に合わせてくれる枕だと思います。

 クラウドファンディングサービスのMakuake(マクアケ)で先行予約を行ったのですが、ユーザーの方から『どんどん馴染んでくる』といった声をいただいて、お客様と枕の間でコミュニケーションが生まれるようなものが出来上がったな、と手応えを感じています。今後は関連グループの脳ドック専門クリニックと連携して、良質な睡眠で脳を修復しながら定期的にチェックして検証できるような仕組みも作っていきたいですね」

(後篇に続く)
睡眠の質に直接アプローチする枕「ブレインスリープピロー」
「BRAIN SLEEP PILLOW」
【価格】3万円(税別)
【発売サイト】https://www.zzz-land.com/
新たな枕のテーマは「脳を冷やす」!挑戦への道のりは?開発者に聞く【インタビュー・後篇】
https://www.tokyoheadline.com/496707/
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