7月22日は「ナッツの日」。ナッツ界の王様、アーモンドミルクが最強なわけ

アーモンドの形状別の脂肪酸の溶出量。出典:J. Agric.Food.Chem., 56(9), 3409~3416(2008)
ミルクで吸収率2倍アップ

 体にうれしい栄養素がたっぷり含まれるアーモンドだが、実はそのまま食べるよりも、アーモンドミルクとして摂取したほうが、吸収率が良くなるとか。その理由を柴田先生が説明する。

柴田「植物の細胞には、細胞膜の周りに硬い細胞壁があります。アーモンドの栄養素は細胞の中にあり、硬い細胞壁を砕いて壊すことで、中の栄養素を十分に吸収することができるんです。アーモンドの形状による脂肪酸の溶け出し量の違いを見てみると、細かく砕いたアーモンドは、そのままのアーモンドより2倍以上消化がよいことが示されています 。アーモンドの粒は硬くてよく噛まなければいけませんが、アーモンドミルクなら、噛むのが苦手な小さな子どもやお年寄りにもおすすめです」

 美容と健康にうれしい栄養素が豊富で、ミルクで気軽に飲めるのがうれしいアーモンドミルク。本格的な夏を前に、上手に取り入れたい。
お話:管理栄養士 柴田真希先生
 株式会社エミッシュ代表取締役。アーモンドミルク研究会メンバー。
女子栄養大学短期大学部卒業後、お料理コーナーの番組出演をはじめ、各種媒体にレシピ・コラムを掲載する他、食品メーカーのコンサルティングや飲食店のメニュー開発、プロデュースなどを手がける。『太らない体をつくる!スーパーミルク健康法』(小学館)をはじめとした著書、セミナー講師実績など多数あり。
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