国内初のGBAC STAR認証、パレスホテル東京に学ぶ感染症対策

30項目以上の感染予防策を行うパレスホテル東京
30項目以上の感染予防策

 パレスホテル東京では、客室からレストラン・宴会場、スパ・フィットネス・プール、パブリックスペースに至るまで30項目以上の感染予防策を実施。チェックインカウンターにはアクリルボードが設置され、精算時にはキャッシュトレイを使用する。また、宿泊客には食事以外でのマスク着用を呼びかけているほか、検温や健康チェックシートの記入、朝食はビュッフェスタイルから個食スタイルに変え、人の往来や接触による感染を防いでいる。

個別包装や次亜塩素酸水による消毒

 また、宿泊客の手に触れる機会が多いリモコンやディレクトリー、ボールペンは、消毒の後ビニールに個別包装するほか、バスルームの扉ノブやタオル掛け、ワードローブ内のハンガー、ベッド周辺のスイッチパネルなども細やかに消毒する。パレスホテル東京では、強力なアルコール消毒で客室の木部が劣化してしまうことを防ぐため、次亜塩素酸水を噴霧して吹き上げる。もともと人体に影響のあるオゾン発生機を使用せずに消臭効果が期待できると導入した次亜塩素酸水だったが、GBACに推奨された消毒液のひとつだったこともあり、現在は消毒としても使用しているという。