ダニエル・ラドクリフも…目玉がえぐられるような激痛「群発頭痛」とはどんな病気?

「群発頭痛」の検査と診断は?


 血液検査で脳血管のリスクになる糖尿病や高脂血症、甲状腺の病気がないかどうか、MRI検査で脳血管の状態を調べます。


「群発頭痛」の治療は?


 拡張した血管を収縮させることが大事で、片頭痛治療にも使われるトリプタン製剤を投与します。現在、5種類の錠剤と点鼻薬、注射薬がありますが、このうち注射薬以外の「群発頭痛」への保険適用は認められていないものの、一般的には投薬されて効果が得られる患者さんもいらっしゃいます。服用後は一時的に脳血流が減るため、首のあたりがスースーしたり、場合によってはふらつきや手足のしびれなどが起こることがあります。また、血管収縮作用を持つことから、虚血性心疾患や脳血管障害の既往歴などがある方は服用できないので注意が必要です。「群発頭痛」は、自宅で就寝中など医師が対応できないことも多く、そうした際はペン型注入器による自己注射を行います。症例によっては酸素吸入を行うこともあり、予防薬としてはベラパミルやステロイドを処方します。


「群発頭痛」が疑われたら?


「群発頭痛」が疑われたら、早めに頭痛専門医を受診して適切な治療を受けてください。頭痛の中では珍しいタイプで、一般医では正しい診断がつかない場合もあります。