学生たちの起業意識がニッポンの未来を創る!
早稲田大学の次世代アントレプレナー育成事業〈WASEDA EDGE-NEXT〉の一環として、起業に興味のある学生が中心となり起業に興味を持つ仲間を増やそうというプロジェクト〈Beyond 2020 NEXT PROJECT〉が発足。そのキックオフイベントが開催。学生たちが“起業”という大きな夢に真剣に向き合った1日となった。(協賛:リクルートライフスタイル)
〈Beyond 2020 NEXT PROJECT〉キックオフイベント
未来を見据える学生主催の起業イベント!
先進国の中でも、日本の若者の起業意欲がひときわ低いといわれている現在、そんな傾向を覆す動きが日本の大学から生まれている。
早稲田大学の次世代アントレプレナー育成事業〈WASEDA EDGE-NEXT〉も、その注目すべき活動の一つ。実際に起業や新規事業創出に向けた人材育成からその土壌づくりまで、文理融合で人材を養成することを目的としている。そんな起業意識を日本全国に拡大させるべく〈Beyond 2020 NEXT PROJECT〉が発足。参加学生自らの企画・運営によるキックオフイベントが8月18日、東京都の起業家支援拠点・STARTUP HUB TOKYOにて実施された。
イベント当日、さまざまな大学の起業に興味を持つ学生の姿で会場は満員。冒頭、早稲田大学の橋本周司副総長は「これまでのように運と才能が合致している人だけでなくより多くの学生に、社会に飛び出す意識を広めたい」と抱負を語り、来賓の文部科学省科学技術・学術政策局産業連携・地域支援課の坂本修一課長は「ベンチャーエコシステムが求められる今、日本の産業界も特に大学に注目しています。究極のイノベーター像を体現する若者を一人でも多く育てたいと文科省も思っています」と熱いエールを送った。
早くも熱気に包まれるなか第一部〈起業家しくじり先生〉がスタート。起業家しくじり先生として登壇してくれたのは、Kカンパニー株式会社代表取締役社長・喜多埜裕明氏、株式会社メディアフラッグ代表取締役社長の福井康夫氏、ビットバンク株式会社代表取締役CEOの廣末紀之氏の3人。
「起業時に一番苦労したことは何だったでしょう」「親会社から言われた無茶ぶりとは」「ライバルが出現したときどうしたでしょう」など、失敗やピンチの経験談をクイズ形式で紹介。学生たちもグループで積極的に話し合うせいか正解率もかなり高め。失敗談を明かしながらも、それをいかに乗り越えたかという経験談も大きな参考になったようだ。
白熱議論にに豪華ゲスト来場で大盛り上がり
実際に起業した学生たちの紹介の後、第二部の株式会社エアークローゼット代表取締役社長・天沼聰氏と、Ispace Inc. Founder & CEOの袴田武史氏によるイノベーション特別講義を実施。起業を意識するなら知っておきたい現代テクノロジーについての解説や、起業を目指すうえで必要な姿勢や視点などについてもアドバイスを語った。
その後、学生同士のグループディスカッションへ。学生たちは架空のベンチャー企業の創業メンバーとなり、世界的なVCから資金提供のチャンスを得て、VC役の天沼氏、袴田氏にビジネスアイデアをアピールするというもの。白熱した10分の議論の後、与えられたテーマごとにアイデアをまとめた学生たち。
“生活を豊かにするビジネスアイデア”がテーマのグループから天沼は「実現性が高い」として「望遠鏡や、薬を飲む時間を教えるメッセージを移すモニターにもなる次世代の老眼鏡」のアイデアを出したチームを、“宇宙に関するビジネスアイデア”をテーマにしたグループから袴田氏は「僕らも思いつかなかった」として「宇宙ゴミをリサイクルする」というアイデアを出したチームを選出。
第3部ではTOKYO FMの「JAPAN MOVE UP」公開収録も行われ、ゲストとしてE-GIRLSのリーダーとしての経験をもとに新たな立場での挑戦を控えるDream Ayaが登場。「今後自分もチーフクリエイティブマネジャーとしてビジネスの視点も持たなければならないので皆さんの姿に刺激をもらいました」と感嘆の表情を見せた。
WASEDA EDGE-NEXT事務局長の早稲田大学・朝日透教授は「学生たち自らの企画・運営でこのようなイベントを実施したことは大きな意義のあること。この起業意識を日本全国の大学に広めていきたい」と締めくくった。
さまざまな視点から起業に触れた本イベント。参加学生たちの起業意識も増したはず。