“新エース”海人がKO宣言「自分が“真のエース”になるための第一戦」【9・16 SB】

SBの“新エース”海人(左)と宮越

宮越は「SBに戦いたい相手がいる」
 シュートボクシング(SB)の「SHOOT BOXING 2017 act.4」(9月16日、東京・後楽園ホール)の前日計量が15日、都内で行われ、全選手が計量をクリアした。

 計量後、メーンに出場する海人ら8選手が会見を行った。

 前戦で現SB世界スーパーライト級王者の鈴木博昭を破り、売り出し中の海人は「明日は自分が“真のエース”になるための第一戦。11月にもビッグマッチがあるかもしれないと聞いているので、明日はしっかり盛り上げて、11月に自分がまたメーンを張れるようにしっかり勝ちます」と挨拶。2大タイトルマッチを押しのけメーンでの試合となるが「SBを背負っていかなければいけないと思ってやっているので、キックボクシングから来た敵をポンと上がらせるわけにはいかない。しっかり倒しにいって、これからもKNOCK OUTやK-1に負けないくらいの試合をしていって、自分がSBを盛り上げていきたい」とエースとしての自覚を見せた。

 対する宮越慶二郎はWBCムエタイ・インターナショナル・ライト級王者の強豪。「SB初出場なんですが、それにもかかわらず、メーンに抜擢していただいて感謝している。結果だけではなく内容にこだわりたい。SBに戦いたい相手がいるので、この試合に勝って対戦を表明したい」とこちらは海人のその先を見越している様子。初めてのSBルールについては「投げとか締めの練習をさせてもらって、SBルールは奥深い面白いルールだと思った。自分がいつもやっている首相撲とかの間合いでも、ちょっと頭を使っていかないといけないと思った。ただ自分はなんにでも適応できる選手なので問題ないと思う」と話した。

 この一戦についてシーザー武志日本シュートボクシング協会会長は「海人は前戦で鈴木を秒殺した。実力は高いものがあると思う。キャリアでは宮越選手が上なので、海人がどんなチャレンジをするか非常に楽しみ。この試合は個人としても見てみたい試合」と話した。

二度あることは三度あるか、三度目の正直か…。内藤(左)と植山

3度目の対戦に内藤は「これで終わりにしたい」
 2大タイトルマッチに出場する4選手が揃って登壇。

 SB日本スーパーバンタム級タイトルマッチで2度目の防衛戦に挑む王者・内藤大樹が「明日は2度目の防衛戦。相手は前回と同じ植山選手。植山選手とは3回目の対戦なので、ここでしっかりレベルの差を見せて勝って、これで終わりにしたい」と話せば、挑戦者の植山征紀は「1回目の計量でパスできなくて、申し訳ない。パスできたので、切り替えて明日はぶっ飛ばします」と言葉少なながら闘志をみなぎらせた。

 シーザー会長は「2人は昨年、SBの歴史に残る素晴らしい試合をした。それをもう一度見たかった。逆転で負けた植山にはもう一度戦いたいという希望があった。内藤は“何回でもやりますよ”という気持ちでやっていると思う。この試合は本当に素晴らしい試合になると思う」と大きな期待を寄せた。

シーザー会長を挟んで村田(左)と池上

村田がついにタイトル戦に出場
 空位のSB日本スーパーフェザー級王座を争う村田聖明(同級1位)は「自分はランキング1位になっていますが、池上選手がケガで休んでいただけで、本来なら池上選手のほうが上。僕はガンガン向かっていくような試合ができれば」と静かに闘志を燃やす。

 2年ぶりの復帰戦となる池上孝二(同級2位)は「僕は第1回ヤングシーザー杯がデビュー戦。一度タイトル戦をやらせてもらい、歌川さんに負けたんですが、もう一度こういうチャンスをいただいた。村田選手はデビューのころから見ているんですが、どこまで強くなっているのか、どこまで来てくれるのか楽しみ」と話した。

 シーザー会長は「池上はケガで休んでいた。その間、村田がずっと頑張っていたのでこういうランキングにはなっていますが、池上のほうがキャリアが全然上で大先輩。そこで村田がどれだけ力を発揮できるか。池上に関しては師匠の及川君もこのベルトを持っていたので、取り返したいという気持ちはあると思う」と話した。実子である村田がついにタイトル戦に臨むことについては「ここには親子ではなく、会長としているので、冷静な気持ちでいます。池上君はキャリアもあるし。彼とできるということは村田にとっては力になると思います。お互いに明日一番輝くような試合をしてくれたら」と話した。

MIO(左)はルンナパーをKOできるか!?

初のムエタイ選手との対戦となるMIOはKO宣言
 今大会でただ1試合の女子の試合となるSB日本女子ミニマム級王者のMIOはムエサイヤームパカーム女子48㎏級王者のルンナパー・ポームァンペット(タイ)と対戦。

 MIOは「初めてムエタイの選手と対戦するということで、実際にどうなるのか分からなくて自分でもワクワクしている。しっかり倒して次につながる試合をしたい」と話す。今年は3戦3勝も1KOと決めきれないもどかしい試合もあり「前回ハンナ・タイソン選手との試合では惜しいところで終わってしまったので明日は必ずKOします」と改めてKO宣言した。

 一方のルンナパーは「明日は初めてのSBですが、絶対負けない試合をしたい」と話した。