24歳女性「やりたいことがたくさんあって困っています」【黒田勇樹のHP人生相談 78人目】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 台風&選挙となにかと騒がしかった先週末、みなさまいかがお過ごしだったでしょうか。僕は21日にやっと次の舞台の情報が解禁になりまして、非常にワクワクしておりました。

 来年2月に「ゴーゴー!シアターゴーワー」という劇団の第1回公演に脚本・演出、そして出演させていただきます。

 詳細は追ってお知らせいたしますので、ぜひ!

 では今週も始めましょう。

糸こんさん(女性24歳)のお悩み
「でも、いつも思うばかりで、手につけられたことがありません」

 黒田さん、初めましてこんにちは。
 人生相談、いつも楽しく拝見させて頂いています。

 私は他人や物に影響されやすい方で、興味が沸けば何でもやってみたくなります。

 最近で言えば、演劇を見始めてから演者をしてみたくなったり(ほしがりも観ました)、昔やっていた吹奏楽を始めたくなったり、社会人になってから辞めてしまったピアノをまたやりたくなったり。

 でも、いつも「やってみたいなー!」「やりたいなー!」と思うばかりで、手につけられたことがありません。

「始め方が分からない」というのが一番にあるのと、「今の生活スタイルで始められそうにないのでは」というのが大きな理由です。

 介護の仕事をしているのですが、夜勤も出ていてシフト制なので、休みが固定ではありません。恐らく「稽古日」や「練習日」は曜日で決まっているのでしょうから、それに合わせられないのではと思うのと、自分の体力が追いつかないのでは、という不安があります。もともと体力は無いので……。

 色々考えて、「ああ、やっぱり無理なのかも」と結論付けては諦めるのです。

 始めるには、やはりシフト制ではなく固定の仕事をした方が良いのでしょうか……。でも、介護をしながら音楽をやっている人もいるので、出来ないことはないと思うんですけど……環境なのでしょうか……。

 もう一つ悩んでいるのが、休みには大体恋人や友人に会っているのですが、自分の体力を顧みずに遊びすぎてしまうことです。

 相手に「この日が空いてる」と言われたら、自分がどんなハードスケジュールでも予定を入れてしまいます。仕事がシフト制なので、休みがそこしか合わない、ということが多々あるんです。そうなると、入れざるを得ないというか……。基本的には避けますが、場合によっては夜勤明けでもそのまま会いに行きます。眠くて身体はしんどいのに、それよりも相手に会いたくて。

 楽しく遊んでくるのは良いんですけど、しっかり休養を取ることができず、寝不足のまま仕事に行くこともザラで、今年の夏は2回も体調を崩してしまいました……。気候がおかしかったのもあると思うのですが、確実に休養は取れていなくて……。しっかり休めるオフの日が少なかったんです。

 これを踏まえても、今から演劇を始めたり、吹奏楽を始めたりなんてのは無理では、と結論に至ってしまいます。やりたい気持ちはあるのに……。この気持ちはどう昇華させたら良いんでしょう。

 いつも解決手段が「体力をつける」になるんですが、全然体力をつけられたことがありません……。

 ここまで考えては思考がストップします。ぜひ、黒田さんのご意見が聞きたいです。よろしくお願いします。

◆黒田勇樹「まず考えるべきは『自分は一体何者なのか?』ということです」


  24才にこんなことを問うのはまだ早い気がするけど、悩み始めたということはそういう時期なんだろうから、敢えて問うてみます。

「お前は、何者なんだ?」

 芸能界や演劇界で、「覚悟を決めた人」と喋ってると時々話題になるのが「もう、俺たち風邪とかひかないよね」

 本当に、僕も最近そうなんですが、風邪とかひかなくなるんですよね。

 最近たけしさんが生放送休んでニュースになりましたが、これがコンビニのアルバイトの人が当日欠勤した、とかではよほどのことがないとニュースにはなりません。

 芸能人は、ニュースになるほど「休む」が、当たり前じゃないんです。

 ドラマや映画の撮影だって、「風邪ひきました」で休んでいては、何十人何百人のスタッフ、キャストのスケジュールが変わってしまいますし、予算にだって大きな影響を与えるので「風邪なんかひいていられない」

 そういう業界にいる中で、風邪でも頑張って現場に行かなきゃ期を通り越し、僕たちは完璧な体調管理や、そもそも風邪をひかない肉体とメンタルを手に入れているんだと思います。

 芸能界に限らず、周りを見渡せば必ず、趣味であろうと仕事であろうと、何かに本気の人たちは皆、この領域にいるのではないでしょうか?

 趣味や遊びのために全力で仕事をして、お金と時間を作る、でも良し。

 仕事に気合入れて趣味を控えるも良し。

 健康第一で、趣味も仕事もほどほどにするも、良し。

 体力つけて全部やる、も、勿論良し。

 自分が何者かを決めてないからこそ、優先順位が決められずどれもが中途半端になっちゃって、「体力」という動かしづらいステータスに理由を押し付けて、現状維持を選んじゃうんだろうね。

 本当にこの相談が「体力がなくて困ってます」なら、まず筋肉をつけろ! 体力作りの為の筋肉を作ってから体力作りをするんだ! みたいな回答で終わるのですが、きっと「覚悟」が決まらんと筋トレも頑張れないよね。

 どっかの学者さんが、悩むことに時間を使うぐらいならコインを投げて物事を決めたほうが人生の効率がいいというようなことを言ってました。

 進んでみて行き詰まったらまたコインを投げればいい。

 いつでも変更していいから、今「何者か」を決めてみて一歩踏み出すことが今回のお悩みの解決法かと思うのですがどうでしょうか?

「んじゃ、具体的になにからしよか」まで、相談に乗れればと思うので、

 自分は一体何者なのか? どうやって死にたいのか。

 まずはそういうことをゆっくり考えて、お返事下さい。

<人生相談の宛先はこちら

黒田勇樹に相談したい方はメールにて相談内容をお送りください。メールには「ニックネーム、性別、年齢、ご相談内容」をご記載ください。メールアドレスは「sodan@tokyoheadline.com」になります。

<過去の人生相談はこちら>

▼“年下のダメ男”と付き合う30歳女性「彼とセックスすることが嫌になってしまいました」【黒田勇樹のHP人生相談 76人目】

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▼33歳主婦「アラサーのニート妹に不安を抱えています」【黒田勇樹のHP人生相談 77人目】

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▼33歳主婦「アラサーのニート妹に不安を抱えています」【黒田勇樹のHP人生相談 77人目 その2】
http://www.tokyoheadline.com/190221/

黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として活躍。主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともに TBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にてキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパー・メディア・フリーター」と名乗り、ネットを中心に謎の活動を開始。2012年3月には自身のことを記録した『非俳優生活100days』を刊行。 現在は「廃優」と名乗り、俳優業に復帰しているとの噂も。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23

最近の黒田くん

また、この季節がやって来てしまいました
http://ticket.corich.jp/apply/85823/002/

「ファンクラブ始めました!」
https://camp-fire.jp/projects/view/10006

「更新頻度アップキャンペーンちゅう!」
http://ameblo.jp/kurodax-blog

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