旗揚げ記念大会のメーンで関鉄矢と橘川尋貴が王座決定戦【ZST.58】
加藤が無念の王座返上。次代を担う2人が王座を争うことに
総合格闘技ZSTの旗揚げ記念大会となる「ZST.58~旗揚げ15周年記念大会~」(11月25日、東京・ディファ有明)の追加対戦カードが11月5日、発表された。
第3代フェザー級王者の加藤惇が度重なる怪我のため防衛戦を行えないことからベルトを返上。すでに発表されていた関鉄矢vs橘川尋貴の一戦が第4代王者決定戦となり、メーンで行われることとなった。
2人は昨年の旗揚げ記念大会で対戦し、関が一本勝ちを収めている。関は23歳、橘川は19歳というZSTの次代を担う選手同士。
橘川は「1年前に負けているので、リベンジも兼ねて、ベルトも欲しいので、 僕が全部もらっちゃおうと思っている。(メーンについては)フェザー級の中では僕と関選手が勢いもあって、面白い試合もできると思っているのでメーンは当然だと思う」と話した。
一方、関は「チャンピオンからベルトを奪い取ることが理想だったが、これから強さを見せていけばいいかなと思っている。1年前の結果には過信していない。それから俺のほうが場数も踏んできたし経験も積んでいるので、差を見せつけて勝って、チャンピオンになりたい。自分の中では一番面白い試合をしているのは自分だと思っているので、メーンでもしっかり面白い試合をして大会を締めたい」と話し、「王者になったらZSTを背負って他団体の選手たちとも戦って、ベルトの価値を上げていきたい」とその先を見据えた。
柏﨑と清水が“新旧ZSTスタイル対決”
先月行われた格闘技イベント「GRANDSLAM」に出場し、現グラチャン王者の堀友彦に一本勝ちを収め、再起を果たした現バンタム級王者・柏﨑剛の参戦も発表された。
かつてZSTで戦い、現在はパンクラス、海外のプロモーションで活躍中の清水俊一と対戦する。
柏﨑は「1年ぶりに試合ができて、現グラチャン王者を破って、少しは昨年の敗戦を払拭できたのではないかとほっとしている」と先月の試合を振り返り、清水戦については「簡単に言うと、僕よりもZSTスタイルをしっかりとできている選手なのかなと思うが、今のZSTは僕が背負っているので、昔のZSTの人に負けるわけにはいかない」と話した。
清水は柏﨑について「前回の試合は見られなかった。仲間から圧倒して勝ったと聞いた。怖くてしょうがない。試合を見たのは昨年の渡部修斗戦。あそこからは別人のように成長していると思うので、その波にのまれたくないと思うが、何とか頑張っていきたい」と話した。
柏﨑は前戦から試合間隔を1カ月空けないなかでの試合となるが、その理由について「去年負けてしまったことの償い」と話すと清水は「僕もそうだがZSTの選手はオファーを断らない。1か月ないなかでオファーを受けるというのはZSTを体現していると思う。そのZSTに食らいついていければなと思う」と話した。
清水はかつて “ZSTの哲人”とも称された存在。2人の対戦はまさに“新旧ZSTスタイル対決”ともいえ、その“思想”も含め、旗揚げ記念大会にふさわしい試合となりそうだ。
平は「次は200キロを投げるだけ」
現ライト級王者の平信一の出場も決定。平は会見になぜかただ一人試合時のコスチュームで登場し、「(前回は)100キロを投げたんで、次は200キロを投げるだけ。それだけ」と椅子に座ることもなく話し、去っていった。