青山円劇カウンシル#4~Re~「その族の名は『家族』」

ph_stage0100.jpg

 2008年に初演、2009年には東京芸術劇場の「芸劇eyes」でも上演された『て』は劇団ハイバイの代表作ともいえる作品だ。岩井秀人(脚本・演出)初となる円形劇場でキャスティングを一新、タイトルも変えてプロデュース公演で上演する。

 認知症の祖母をめぐっての家族の葛藤が描かれる本作は、岩井の実体験でもあるという。ストーリーの切なさと個々のキャラクターににじみ出るおかしさ。そして巧みな演出でうならされたり、ほろりとさせられたり。

 大きなウエイトを占める母親役はユースケ・サンタマリア。母親役を男優がやるというと「なにっ?」って思う人もいるだろうが、そういう違和感は全くなし。 祖母役には舞台初出演となる研ナオコ。研ナオコでおばあちゃん役というと、かつての大ヒット番組「カックラキン大放送」のナオコおばあちゃんを思い浮かべる人は今どれくらいいるのだろうか…。

 ほかに荒川良々、滝藤賢一などキャスティングの妙が光る話題作だ。

【日時】4月13日(水)〜28日(木)(開演は平日19時、土14時/19時、日14時。20日(木)と25日(月)は14時の回あり。28日(木)は14時/18時。15・19・22・26日休演。開場は開演30分前。当日券は開演40分前から発売) 【会場】青山円形劇場(表参道) 【料金】全席指定 前売・当日5800円 【チケット問い合わせ】サンライズプロモーション東京(TEL:0570-00-3337 〔特設HP〕http://hi-bye.net/kazoku/) 【作・演出】岩井秀人 【出演】ユースケ・サンタマリア、荒川良々、滝藤賢一、内田慈、ノゾエ征爾、古澤裕介、浅野千鶴、小河原康二、田村健太郎、師岡広明、大鷹明良、研ナオコ