名和晃平─シンセシス

東京都現代美術館 6月11日(土)〜8月28日(日)

「Cell」という概念をもとに、先鋭的な的な彫刻・空間表現する気鋭の作家・名和晃平。今回、公立館初の大規模個展が開催される。

 透明の球体で覆われたシカ。泡に包まれ原型がぼかされた物体。名和は、ビーズやプリズム、発泡ポリウレタン、シリコーンオイルなどを、感覚や思考のメタファーとして扱い、デジタルとアナログの間を揺れ動く身体と知覚、感性のリアリティーを表現する。鑑賞者が“表皮”の質を通して対象をリアルに感知、認識しようとすることに注目した名和は、その表現領域をさらに広げ続けている。

 本展では、国内外での評価をふまえ、BEADS、PRISM、LIQUID、GLUE、SCUM、DRAWINGなどこれまで発表してきたカテゴリーに加え、新たな展開も紹介。

 近くで見たり、遠くで見たり。「セル」と「全体」を凝視して、名和作品の根幹に触れてみて。

【時間】10〜18時(入場は閉館の30分前まで) 【休】月曜(7/18、8/15・22は開館。7/19は休館) 【料金】一般1100円 大学生・65歳以上800円 中高生600円 【問い合わせ】03-5777-8600 【交通】地下鉄 清澄白河駅B2出口より徒歩9分 【URL】http://www.mot-art-museum.jp/koheinawa/