塚原琢哉写真展 The Garden
ストライプハウス 6月17日(金)〜30日(木)
「黒いマドンナ」や 「廃墟の重工業地帯『シレジア』」など、悲劇の歴史を持つポーランドを通して、戦争と平和を問う作品でも知られる写真家・塚原琢哉が、日常の“小さな緑”に目を向けた、注目のシリーズ。
塚原が“ガーデン”と呼ぶ被写体は、路地裏や軒先にある鉢植えたち。誰もそれらを“庭”とは呼ばないかもしれないが、写真の中で生き生きと芽吹き、花を咲かせる植物たちは確かに、聖域にも似た、侵しがたい空間を作り上げている。負の遺産を取材し続ける写真家が、路地裏の鉢植えに見出だす春夏秋冬の美しさ。そのまなざしは優しく、深い。下町の路地裏、家々の軒先で、我が子のように目を細めながら鉢植えに水を巻く老人たち。彼らにとっては塚原が呼ぶ通り、まぎれもなく“園”なのだ。
【時間】11時〜18時30分 【休】日 【料金】入場無料 【問い合わせ】03-3405-8108 【交通】地下鉄 六本木駅3番出口より徒歩4分 【URL】http://striped-house.com