乞局奇譚集2011『標本~蜂・蠅・蜻蛉・蝶~』
誰もが実は内に秘めている暗闇の部分をくすぐる作品に、観劇後なんとも嫌な気分になりながらも、いつの間にかクセになる。その一種異様な登場人物たちに、シンクロする自分にいらだちながらも、そんな登場人物たちが気になって、また公演に足を運んでしまう…。胸を張っては勧められないが、リピーター率は高い劇団だ。
今回はちょっと趣を変えた特別公演。
「乞局奇譚集2011」と題し、昆虫をモチーフとした短編集を上演する。
本公演では「金網喫茶」「地下の下水道」といった一風変わったシチュエーションを舞台に「場」を描くことが多いのだが、こちらではより人間をクローズアップしたミニマムな世界を追求する。
人間の持つ内面のあれやこれやが「よりクローズアップ」されちゃったら…と考えると、15歳未満入場不可というのもうなずける。
【日時】6月24日(金)〜30日(木)(開演は19時30分。土日火15時の回あり。開場は開演20分前。当日券は開演40分前から発売) 【会場】リトルモア地下(原宿) 【料金】日時指定・全席自由 予約2200 円、当日2500円/学生・喪服割引2000円(予約のみ。当日券なし)/プレビュー公演2000円(22日19時30分) 【問い合わせ】乞局(TEL:080-3096-8432 〔HP〕http://kotubone.com/) 【脚本・演出】下西啓正 【出演】石田潤一郎、岩本えり(以上乞局)、井上裕朗(箱庭円舞曲)、佐野陽一(サスペンデッズ)、島田桃依(青年団)、高尾祥子(東京乾電池)