高松次郎 言葉ともの ―純化とトートロジー

NADiff a/p/a/r/t 開催中〜10月30日(日)

 1960年代前半から日本現代美術を牽引してきた高松次郎(1936−98)に再び着目する展覧会。伝説的アート集団・ハイレッドセンターのメンバーとして前衛的な芸術活動により話題を集めた高松は、その一方で彼自身の文章・不在論とリンクする「影」シリーズなどで高い評価を得た。その後の思考を深めていった高松は1968年ごろを境にして、造形することの構造の分析、表象作業の解体へと進んでいく。没後15年を迎えて開催される本展では、高松のドローイング作品(60年代後半〜70年代前半)や複合体(写真作品のマルティプル、再制作)を展示。合わせて、この度刊行された光田由里著「高松次郎 言葉ともの」を紹介し、高松次郎の思考のありかを伝えながら、高松と会ったことのない世代の方たちが彼の仕事から何を受け取り得るかを探ってゆく。

【時間】12〜20時 【休】月曜(月曜が祝日の場合は翌日休み) 【料金】入場無料 【問い合わせ】03-3446-4977 【交通】JR 恵比寿駅から徒歩6分 【URL】http://www.nadiff.com