PARCO / USINEC Presents『猟銃』

ph_live0100.jpg

 カナダの天才演出家といわれるフランソワ・ジラールが、日本が誇る文豪である井上靖の『猟銃』を舞台化。そして日本でも指折りの女優・中谷美紀の初舞台作品とあって、注目を集める舞台『猟銃』が3日初日を迎えた。

 中谷は、ある男の13年間に渡る不倫の恋を通して、その男の妻であるみどり、愛人の彩子、そして愛人の娘・薔子の3人の女性を演じる。一人はその不条理を怒りにぶつけ、一人は自らも嘲りながら悲しみとともに力強く、そしてもう一人は井戸の底のように静かに生きていく。この全く異なった3人の女性の愛と憎しみを中谷は体当たりの演技で表現する。

 ジラールは日本でもおなじみのシルク・ドゥ・ソレイユ『ZED』の演出も務めているのだが、中谷の相手役には彼が絶大なる信頼を置くフィジカルアクターで、シルク・ドゥ・ソレイユ『LOVE』のサージェントペパー役などで知られるロドリーグ・プロトーを起用。その抜群の身体能力も見どころのひとつ。

 9月7〜10日にはカナダのモントリオールで初演。客席にはスタンディングオベーションが巻き起こったという。

【日時】10月3日(月)〜23日(日)(開演は月金19時、水日14時、木土14時/19時。※10日(月)は14時開演。火曜休演。開場は開演30分前) 【会場】パルコ劇場(渋谷) 【料金】全席指定 7350円/U-25チケット5000円(25歳以下・当日指定席券引換/要身分証明書/チケットぴあ のみ取扱) 【問い合わせ】パルコ劇場(TEL:03-3477-5858 〔HP〕http://www.parco-play.com/) 【原作】井上靖 【翻案】セルジュ・ラモット 【演出】フランソワ・ジラール 【出演】中谷美紀、ロドリーグ・プロトー