大関・稀勢の里が誕生

 大相撲九州場所で10勝した関脇稀勢の里(25)の大関昇進が30日、正式決定した。日本人大関の誕生は先場所後の琴奨菊に続き2場所連続。稀勢の里は、大関昇進の目安とされる直前3場所で33勝には1勝及ばなかったが、ここ数場所の安定した取り口が評価された。

 先代鳴戸親方(元横綱隆の里)の遺影が見守る前で昇進の知らせを受けた稀勢の里は「ありがとうございます。謹んでお受け致します。大関の名を汚さぬよう精進します」と四字熟語を入れないシンプルな口上で決意を述べた。

 稀勢の里は2002年3月場所で初土俵。幕内42場所を要しての大関昇進は史上5番目のスロー記録。