劇団鹿殺し『青春漂流記』

ph_stage0100.jpg

 もともと関西で旗揚げした劇団鹿殺し。東京に進出した当初は小規模な劇場での公演だった。しかしそのころから彼らのエネルギーは舞台からはみだし、早くから大きなステージで思う存分暴れまくる姿を期待されていた。

 その後、順調にスケールアップしてきた彼らは来年1月、紀伊國屋ホール初進出する。

 今回は神戸元町高架下に連なる寂れた商店街を舞台に、全国にPRするために結成され、一世を風靡したものの落ちぶれていったチャイドルグループの生きざまを通して、人生をうたいあげる「音楽劇」。オリジナルの音楽が激しいビートを刻むなか、実はしっかりとした厚みのある物語が展開される。

 最近は豪華な客演を迎える彼らだが、かといってビッグネームに寄りかかることなく、むしろいつの間にか自分たちのペースに乗せ、客演たちの意外な一面を引き出している。今回は劇団新感線の高田聖子、ナイロン100℃の廣川三憲らが出演。どんな姿を見せてくれるのかにも注目。

【日時】2012年1月19日(木)〜1月29日(日)(開演は平日19時、土日14時。28日(土)は19時の回あり。24日休演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前から受付開始) 【会場】紀伊國屋ホール(新宿) 【料金】全席指定 前売・当日共5000円/学生3500円(劇団鹿殺しHPのみ受付)/プレビュー公演(19・20日)4000円 【問い合わせ】オフィス鹿(TEL:03-6804-0064 〔HP〕http://shika564.com/) 【作】丸尾丸一郎 【演出】菜月チョビ 【出演】菜月チョビ、丸尾丸一郎、オレノグラフィティ、山岸門人、橘輝、傳田うに、円山チカ、坂本けこ美、山口加菜、水野伽奈子、鷺沼恵美子、浅野康之、峰ゆとり、近藤茶(以上、劇団鹿殺し)、富山恵理子/高田聖子(劇団☆新感線)、廣川三憲(NYLON100℃)、村木仁、谷山知宏(花組芝居)