ハイバイ『ある女』

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写真・土谷朋子(citron works)

 主宰の岩井の実体験をもとに、家族を題材とした作品を通して、人と人との距離感や社会とのおりあいといった内面的に抱え込みやすい問題を、喜劇にくるんでさらっと提示するハイバイ。

 岩井は昨年はユースケ・サンタマリアが女役をやったことでも話題となった青山円劇カウンシルやドラマへの脚本提供など外部活動で大忙し。今回は2年ぶりとなる待望の劇団への新作書き下ろし。

 本作で取り上げるのは不倫をする女性。何人かの不倫をしている女性との会話のなかでヒントを得た岩井が、彼女たちの興味深い話を集めて一人の女性の話にしたという。岩井の言う「倫理的なコトって、誰もいないところ、いわゆる社会というものが存在しない場面では全く意味がながなくて、人生はそういう、ちゃんとした社会の中の時間と、ちゃんとしてない時間の狭間でウワーとなってるんじゃないか」といった切り口で、「社会」とはなにか?「大人」とはなにか?を笑いながら問い掛ける。

 東京公演では、主役の女性を岩井本人と菅原永二がWキャストで務める。どちらがいつ出演するかはHP参照。

【日時】1月18日(水)〜2月1日(水)(開演は平日19時、土14時/18時、日14時。25日(水)と31日(火)は14時の回、29日(日)は18時の回あり。1日(水)は18時開演。23・27日休演。開場は開演20分前。当日券は開演40分前) 【会場】こまばアゴラ劇場(駒場東大前) 【料金】整理番号付自由席 前半割引(22日まで)前売3000円、当日3300 円/通常料金 前売3200円、当日3500円 【問い合わせ】キナダ(TEL:080-6562-4520=10〜20時 〔劇団HP〕http://hi-bye.net/) 【作・演出】岩井秀人 【出演】上田遥、坂口辰平、永井若葉、平原テツ、吉田亮(以上ハイバイ)、小河原康二(青年団)、猪股俊明/菅原永二・岩井秀人(Wキャスト)