日本のファン熱狂間違いなしの「エドガーvsヘンダーソン」

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 日本で12年ぶりに開催されるUFC。現在のズッファ体制になってからは初めての開催だ。この間、総合格闘技は大きく変わった。かつてはさまざまな格闘技出身の選手たちがそのバックボーンを主武器に異種格闘技的な戦いが展開されてきたのだが、最近では技術の革新が進み、打・投・極すべての局面で高いレベルを保持しないと勝ち抜けないスポーツへと様変わりしている。

 以前だったら、日本人ファイターを中心としたマッチメークをし、ファンの耳目を集めるのが普通だったが、競技性を高めたUFCではそういうカードは見られない。逆にいうと、真の実力者、勝利という実績を積み重ねてきた者のみがオクタゴンに入ることを許されるということ。

 その日本大会のメーンはライト級タイトルマッチ「フランク・エドガーvsベンソン・ヘンダーソン」。エドガーは2010年4月、当時“絶対王者”といえる存在だったBJペンに挑戦。大方の予想を裏切り、微妙な判定ながら3−0で勝利し王座を奪った。8月に行われた再戦でも改めて勝利を収め、その実力を見せつける。2011年には2度目の防衛戦でグレイ・メイナードと対戦。劣勢を驚異的な粘りで盛り返しドロー防衛。再戦ではまたも劣勢を跳ね返し逆転のKO勝ちでベルトを守った。驚異的なスタミナでチャレンジングなファイトを見せるエドガーのファイトは初めて見るファンでも心を突き動かされるに違いない。

 対戦するベンソンもエドガーに劣らないほどのアグレッシブファイターで、UFCのライバル団体だったWECではベルトを巻いた経験もある。そのWECがUFCに統合され、戦いの場を移してからは3連勝でタイトル挑戦にこぎつけた。

 トップアスリート同士が競い合うUFCの中でもとび抜けて動きのある激しい試合となることが予想される。そのスタイルはまさに日本の総合格闘技が最も盛り上がっていたときのもの。この試合は日本人のファンの心をがっちりとつかむ試合になることは間違いない。

 セミファイナルで行われるライトヘビー級のワンマッチには日本のファンにもおなじみのクイントン“ランペイジ”ジャクソンが登場。当初は日本大会のメンバーには入っていなかったランペイジだが、自ら志願しての参戦。気合の入り方が違う。かつてPRIDEで桜庭和志やヴァンダレイ・シウバとしのぎを削っていたころ以上のファイトを見せてくれるに違いない。

『UFC JAPAN EDGAR vs. HENDERSON』
【日時】2月26日(日)10時開始 【テレビ中継】WOWOWプライムで午後0時から生中継 【チケット問い合わせ】キョードー東京 0570-064-708