ままごと+三鷹市芸術文化センター 太宰治作品をモチーフにした演劇 第9回『朝がある』

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 太宰治は晩年を三鷹で過ごし、今は三鷹市芸術文化センターの近くにある禅林寺に眠っている。  三鷹市芸術文化センターでは太宰を偲び2004年から「太宰治作品をモチーフにした演劇公演」を実施している。これは文字通り、太宰の作品をモチーフに演劇作品を作り、上演するというもの。これまでもさまざまな作家・演出家が独自のアプローチで斬新な作品を発表してきた。  今年は柴幸男。柴は2009年にここで上演した『わが星』で岸田戯曲賞を受賞。昨年の再演では入りきれないほどの観客が押し寄せた。今一番「見とかなきゃいけない」と思わせる存在だ。  柴が今回選んだ作品は『女生徒』。太宰が女の人からもらった日記をまとめた短編だ。  太宰はある少女の一日の思考、世界をこの短編に閉じ込めた。柴はこの作品では、ある朝の一瞬をテーマに、そこに存在するものすべての思考、世界を舞台に閉じ込めようと目論む。  常に今まで見たこともないような作品で見る者を驚かせる柴。劇団としては初めての一人芝居ということも合わせ、今回も間違いなく「見とかなきゃいけない」作品だ。

【日時】6月29日(金)~7月8日(日)(開演は平日19時30分、土15時/19時、日15時。4日(水)は15時の回あり。月曜休演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前から発売) 【会場】三鷹市芸術文化センター 星のホール(三鷹) 【料金】全席自由 日時指定 整理番号付 前売一般3000円/当日一般3500円/高校生以下 前売・当日とも1000円 (要学生証) 【問い合わせ】三鷹市芸術文化センター 星のホール(TEL:0422-47-5122 〔劇団HP〕http://www.mamagoto.org/) 【作・演出】柴幸男 【出演】大石将弘