風が吹いている / いきものがかり
飾らずとも美しい日本語の連なりが心に響く楽曲で性別も年代も選ばずに幅広く愛されている、いきものがかり。彼らが新たに世に送り出すこの曲は、アカペラ調で始まって、時の流れを現しているような雄大な曲調が風を感じさせてくれる曲。NHKオリンピック放送テーマソングとして、いきものがかりが新たに書き下ろしたもので、作詞作曲を担当した水野良樹はNHKのロンドン 2012 オリンピックのウェブサイトに「輝かしい晴れ舞台に挑む選手たちも、そして彼らに声援をおくる日本中の人々も。それぞれに想いを重ね、託し、二度と訪れない一瞬を、そこに感じるのだと思います」としたうえで、楽曲に込めた想いを寄せている。この曲は実に7分40秒にも及ぶ大曲でもある。曲全体を楽しむ一方で、水野による詞や曲、ボーカル中島の歌声、山下のギター、さらに亀田誠治による編曲も含め、細かいところまで聴きたい。