掲げた指先にみんなの夢と願いを込めて
中学生がEXILEのヒット曲『Rising Sun』を踊る、ダンスの発表会「中学生 Rising Sun Project〜夢の課外授業スペシャル〜」が10日、神奈川・八景島シーパラダイスで開催され、500名超の中学生が参加した。当日は、EXILEのメンバーがサプライズで登場し、応援。さらには、メンバーを含め参加者全員で同曲を踊り、ダンスの力と仲間と一緒に踊ることの楽しさを体感した。
太陽がさんさんと照る10日、八景島シーパラダイスのイベント広場に、500人を超える中学生が集まった。ダンスの発表会「中学生 Rising Sun Project〜夢の課外授業スペシャル〜」に参加する中学生だ。全員が揃いの真っ赤なTシャツを着ていて、会場は真っ赤。太陽の暑さも吹き飛ばす元気な笑顔と笑い声でいっぱいだった。
1カ月の時間をかけて練習してきた、EXILEの東日本大震災の復興支援ソング『Rising Sun』のダンスを披露する日。学校ごとに最後のリハーサルをしたり、振りを再確認したり、本番が近付くほどに緊張感も高まっていった。
リラックスしていた中学生の表情に緊張が浮かび始めたころ、「みなさん、EXILEが来てくれました」というアナウンスとともに、EXILEのパフォーマー、USAとTETSUYAが登場。2人は、このプロジェクトの主軸となって進めてきたメンバーだ。「みんな元気ですね! 中学校でも(ダンスが)必修科目になったということで、EXILEとしても何か手助けになればと思ってこのプロジェクトを進めています。今日はいいイベントになったらいいですね」と、USA。TETSUYAも「ダンスでこんなにたくさんの人が笑顔になれるっていうことを体験できると思うとワクワクします。大きな空の下でいい汗かいて踊りましょう!」と、声をかけ、ダンスの動きを積極的に取り入れた「EXダンス体操」で中学生たちと一緒にウォームアップした。
参加したのは、横浜市の13の中学校の生徒と、岩手県釜石市大平中学校の3年生。それぞれの学校でチームを組み、課題曲『Rising Sun』をパフォーマンスした。その様子を、USAとTETSUYA、さらなるスペシャルゲストとして加わったHIRO、MAKIDAI、そしてMATSUの5名が見守った。
MAKIDAIは「最高のパフォーマンスでした」と大絶賛、TETSUYAも「頑張りがビンビン伝わってきてこっちが笑顔になった」と笑顔を見せた。その一方で、USAは「僕もみんなと同じくらいの時にダンスを始めたんだけどみんなのほうがうまい」と、舌を巻いた。
中学生のパフォーマンス中、リズムをとったり、体を小さく動かしたりしながら見ていたメンバーだが、見るだけでは耐え切れなかったようで、全チーム終了後に登壇するなりHIROは「僕らも踊らせて!」と、約500人の中学生とEXILEのパフォーマー5人でのダンスを提案。途中、HIROが「この『Rising Sun』の人差し指を上げる振り付けは、みんなの願いや夢を込めるんだ。みんなも、頭のなかに夢を描きながらやってみて!」と、直接アドバイスするシーンもあった。
500超が一斉に踊る様子は壮観で、中学生はもちろん、EXILEメンバーにとっても楽しい時間になったよう。MATSUは、「僕も、ダンスを通じて今こうして仲間たちと一緒にパフォーマンスできています。みなさんも今日一緒にダンスした仲間との絆を大切にして、これからもダンスに勉強に頑張って」とエールを送り、HIROは「踊りって素晴らしいなって改めて思いました。今日の日を忘れないで引き続き踊ってくれたら」と話した。
発表会は、横浜市と文部科学省による復興教育支援事業「夢の課外授業〜創る・伝えるプロジェクト〜」がコラボレーションし実現したもの。この日に向けて、課題曲『Rising Sun』を、テキストやDVDのダンス教材を使用して練習していた。
発表会は、東日本大震災復興支援と中学生の交流を目的としており、被災した岩手県釜石市大平中学校3年生も参加した。同校には「夢の課外授業」でUSAとTETSUYAが訪れている。この日は、メンバー直伝のダンスを披露するだけでなく、「全国のみなさんからたくさんの支援をいただき、人とのつながり、温かい気持ちに感謝した」とした上で、「感謝の気持ちと元気を伝えるチャンスをいただきました」と、大平ソーランを元気いっぱいの掛け声とともに踊った。また、絆の大切さを伝えるために、「絶対にほどけない」というロープの結び方であるもやい結びをモチーフにしたメッセージ色紙を作り、参加した各中学校に渡すなど、交流を図っていた。