アートの中に”天使”を感じて

歴史の天使 アイ・ラブ・アート12 写真展 ワタリウム美術館 開催中〜11月11日(日)

 美術、写真、建築をはじめ幅広いジャンルに独自の批評を展開した思想家・多木浩二が、ワタリウム美術館のために書き下ろした写真論『歴史の天使』をもとに、2012年版として再構成して12人の作家の作品とともに展示する。

 展示は7章に分けて構成。出展は、アメリカ社会のダークサイドを人物写真を通じて表現したダイアン・アーバス、肖像写真のシリーズ「20世紀の人間たち」を手掛けたアウグスト・ザンダー、前衛芸術運動の中心人物として知られるマン・レイ、有名人の肖像などでも知られるロバート・メイプルソープ、日常空間で非日常的光景をとらえたデュアン・マイケルズ、解剖中の屍体などを被写体に独特の美意識で神話的なイメージにまとめあげたジョエル=ピーター・ウィトキン、写真を使ったインスタレーション作品で知られるクリスチャン・ボルタンスキー、現代写真に衝撃を与えたロバート・フランク、シュルレアリスムの代表的画家であるルネ・マグリット、詩集『吠える』で知られるアレン・ギンズバーグ、社会的メッセージの強い作品で評価を得るチン↑ポム、第25回木村伊兵衛写真賞を受賞した鈴木理策の12作家。それぞれの写真表現に感じるのは“天使”の存在か、はたまた不在か。

【時間】11〜19時(水曜は21時まで延長)
【休】月曜日(9/17、10/8は開館)
【料金】大人1000円 学生(25歳以下)800円 ※会期中何度でも入場できるパスポート制チケット
【問い合わせ】03-3402-3001
【交通】地下鉄 外苑前駅より徒歩8分
【URL】http://www.watarium.co.jp