STAGE 天童荒太の直木賞受賞作を堤幸彦×向井理で完全舞台化

『悼む人』

 作家・天童荒太の第140回直木賞受賞作である『悼む人』が完全舞台化される。全国を放浪し、死者を悼む旅を続ける主人公を巡り、その悼む旅に随伴するさまざまな者たちのドラマを描いたこの作品。善と悪、生と死が交錯する至高の愛の物語だ。
 主人公の“悼む人”を演じるのは向井理。ドラマ、映画といった映像作品でひっぱりだこの向井は2011年以来の貴重な舞台出演。向井をはじめ小西真奈美、手塚とおる、真野恵里菜、伊藤蘭と揃った出演者は、原作ファンを納得させられる絶妙なもの。演出は映像、舞台にとらわれずさまざまな分野で活躍中の堤幸彦。堤は天童の『包帯クラブ』の映画でも監督を務めた。脚本にはNHK大河ドラマの脚本も手掛ける大森寿美男。天童作品初の舞台化というだけでも注目が集まるところだが、キャスト・スタッフとも豪華な顔触れ。この秋、最も注目を集める作品といっても過言ではない。
 東京公演は当日券は出るが、前売りは完売。しかしKAAT神奈川芸術劇場で行われる横浜公演(12月7〜9日)は11月3日からチケット発売。ぜひチャレンジしたいところだ。

【日時】10月19日(金)〜28日(日)(開演は火木14時/19時、水金19時、土日13時/18時。※28日(日)は13時の回のみ。月曜休演。開場は開演30分前。当日券は公演日の当日の10〜11時まで予約専用ダイヤル0570-02-9997で受付。【会場】パルコ劇場(渋谷)【料金】全席指定 8400円/U-25チケット5000円(25歳以下対象・当日指定席券引換・平日限定・要身分証明書・チケットぴあ ・前売販売のみ取扱)【問い合わせ】パルコ劇場(TEL:03-3477-5858〔HP〕http://www.parco-play.com/)【原作】天童荒太【脚本】大森寿美男【演出】堤 幸彦【出演】向井 理、小西真奈美、手塚とおる、真野恵里菜、伊藤 蘭