STAGE シアターコクーン・オンレパートリー+キューブ 2012 『祈りと怪物 〜ウィルヴィルの三姉妹〜』KERAバージョン

 ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)の新作脚本をKERA本人と蜷川幸雄がそれぞれ別のキャストで演出をし、上演する。このスタイルはかつて野田秀樹と蜷川の間で『パンドラの鐘』という作品で行われ、大きな話題を呼んだ。
 KERAと蜷川は2009年に蜷川率いるさいたまゴールド・シアターの公演にKERAが脚本を書き下ろし、蜷川が演出という形で初タッグを組んだ。今回はKERAが蜷川に「『パンドラの鐘』のようなことをまたやりたい」と提案し、実現したという。
 バックボーンも世代も違う2人の演出家ということで、「どんな作品に仕上がるのか?」という注目が高まるが、『パンドラの鐘』の時にもあった比較から生まれる再評価や、相乗効果による新たなファンの広がりという副産物も期待したい。
 もちろん比較されるのは演出家ばかりではない。KERAver.では生瀬勝久が演じる町の権力者役を蜷川ver.では勝村政信が演ずるのをはじめ、キャストも含めて見どころ満載の公演となる。
 蜷川ver.は1月12日から上演開始。

【日時】12月9日(日)〜30日(日)(開演は月金18時30分、水土13時/18時30分、木日13時。火曜休演。※24日(月)は13時の回のみ。27日(木)は18時30分の回あり。開場は開演30分前。当日券は開演の1時間前)【会場】Bunkamura シアターコクーン(渋谷)【料金】全席指定 S・9500円、A・7500円、コクーンシート・5000円【問い合わせ】Bunkamura(TEL:03-3477-3244=10〜19時 〔HP〕http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/)【作・演出】ケラリーノ・サンドロヴィッチ【出演】生瀬勝久、小出恵介、丸山智己、安倍なつみ、大倉孝二、緒川たまき、大鷹明良、マギー、近藤公園、夏帆、三上市朗、久保酎吉、峯村リエ、犬山イヌコ、山西惇、池田成志、久世星佳、木野花、西岡 馬/原金太郎、楠見薫、加藤弓美子、野中隆光、日比大介、皆戸麻衣、猪俣三四郎、水野小論、中林舞