STAGE 新国立劇場演劇公演『音のいない世界で』
新国立劇場というと、海外作品の翻訳劇とか、日本の作品でも演劇をよく見る人をうならせるような作品を多く上演しているイメージがある。いや実際そう。そんな新国立劇場がこのクリスマスから新年にかけては趣を変えて、演劇部門では初となる「大人も子どもも楽しめる」作品を上演する。
ある冬の日、大切なカバンを盗まれてしまったために「音」を失った貧しいセイはカバンを取り戻そうと、ひとり旅に出る。カバンを盗んだ男の足跡を追って季節をまわるセイ。セイがいなくなってしまったことで、夫もまた「音」を失ってしまう。夫はセイを追って旅に出る。この2人の夫婦を軸に綴られる不思議な一夜の物語。
出演はダンス集団コンドルズの近藤良平、バレエからストレートプレイへと活動の幅を広げる首藤康之。この2人の顔を合わせだけでも結構レアなのに、加えて作・演出も兼ねる長塚圭史に今年も舞台に映像に大活躍の松たか子。
演劇を基本にダンスのような動きが加わり、切なくも心あたたまる物語が展開される。親子で楽しみたい舞台だ。
【日時】12月23日(日・祝)〜2013年1月20日(日)(開演は23・4日15時、24・5・19日13時/17時、25・10・11・17・18日19時30分、26・27日14時/19時30分、28・9・16日14時、6・7・20日13時、12・13日11時/15時、14日11時。29〜3日、8・15日は休演。開場は開演30分前。当日券は10時より)【会場】新国立劇場 小劇場(初台)【料金】A席(大人) 5250円、A席(こども)2600円、B席(大人) 3150円、B席(こども) 1500円【問い合わせ】新国立劇場ボックスオフィス(TEL:03‐5352‐9999=29〜3日を除く10〜18時 〔HP〕http://www.nntt.jac.go.jp/play/)【作・演出】長塚圭史【振付】近藤良平【出演】近藤良平、首藤康之、長塚圭史、松たか子