ART 映画と彫刻 –“静”と”動”のコラボ
MU[無]─ ペドロ コスタ & ルイ シャフェス
原美術館 開催中〜3月10日(日)
「映画」と「彫刻」という異なる表現領域で活躍する2人のポルトガル人アーティストによる異色の展覧会。1人は、一般的な劇映画の文法・話法にとらわれず、ドキュメンタリーとフィクションの境界線に立つユニークな映画監督として知られるペドロ・コスタ。映画館ではなく、美術館で作品を発表するのも、彼の実験的姿勢の表れである。映画館では見ることのできない映像体験も魅力のひとつ。
もう1人は、主に鉄を素材とする彫刻家として活躍し、ヴェネチアビエンナーレなどにもポルトガル代表として出品しているルイ・シャフェス。鉄という素材にこだわりながら、彫刻的表現のさまざまなイディオムを駆使して、幅広い造形を手がけている。
一方は映画、一方は彫刻という、一見まったく異なる表現領域で活躍する2人の作家。プライベートでも仲の良いという彼らが、原美術館という空間で、どんな“対話”を繰り広げるのか。ちなみに、本展のタイトルは、2人がともに敬愛する日本映画の巨匠小津安二郎監督の墓碑に刻まれた一文字「無」に触発されて選んだものとのこと。
【時間】11〜17時(水曜は20時まで。入館は閉館時刻の30分前まで)【休】月曜(1/14、2/11は開館。翌1/15、2/12は振替休館)入館料【料金】一般1000円、大高生700円、小中生500円【問い合わせ】03-3445-0651【交通】JR 品川駅 高輪口より徒歩15分【URL】http://www.haramuseum.or.jp/