STAGE 東京芸術劇場でなかなかお目にかかれない作品を上演
ルーマニア国立ラドゥ・スタンカ劇場『ルル』
昨年リニューアルオープンした東京芸術劇場では、ルーマニアを代表する劇場である国立ラドゥ・スタンカ劇場の『ルル』を招へいする。これは芸術監督を務める野田秀樹が2011年に同劇場で行われたシビウ国際演劇祭を訪れ、ルーマニア演劇界の巨匠シルヴィウ・プルカレーテの代表作を連日観劇。その常識を超えたスケールと俳優の魅力とパワーにほれ込み、今回の招へいにつながった。
この『ルル』はドイツの劇作家フランク・ヴェデキントの代表作である『地霊』と『パンドラの箱』の二部作をまとめた作品。多くの人々の人生をからめ捕る魔性の女・ルルの波乱の人生を描く。ルルは貧民街で拾われた男の愛人を振り出しに結婚、再婚と流浪の人生を送る。その随所で展開される愛と嫉妬と、そして死。その転がり落ちるような人生の最後にやってくる結末は…。
ルルを演じるのはラドゥ・スタンカ劇場を代表する女優オフェリア・ポピ。ちなみに過去、日本では大竹しのぶ、秋山菜津子らが演じた。なかなかお目にかかれない作品だけに必見の一本となる。
【日時】2月27日(水)〜3月3日(日)(開演は水金19時、木土14時、日13時。開場は開演30分前。当日券は開演の1時間前)【会場】東京芸術劇場 プレイハウス内特設ステージ(池袋)【料金】S席6500円、A席6000円/65歳以上5500円、25歳以下4500円、高校生割引1000円。※65歳以上、25歳以下、高校生割引は、A席対象(枚数限定・前売のみ。要証明書)【問い合わせ】東京芸術劇場ボックスオフィス(TEL:0570-010-296[HP]http://www.geigeki.jp/)【作】フランク・ヴェデキント【演出・脚色】シルヴィウ・プルカレーテ【出演】オフェリア・ポピ、コンスタンティン・キリアック 他 ※ルーマニア語上演。日本語イヤホンガイド付き。