STAGE コペルニクス的大転換!? 待たれている側からのゴドーの物語
ナイロン100℃ side SESSION#12『ゴドーは待たれながら』
サミュエル・ベケットの戯曲『ゴドーを待ちながら』は、それ自体の上演はもとより、多くの作品のモチーフとなるなど、20世紀を代表する戯曲となった。
ストーリーは2人の男が会ったこともない“ゴドー”という人物を待ち続けるというもの。ゴドーは何者なのかは最後まで分からず、見る者の解釈に委ねられるという摩訶不思議なお話だ。
このお話をゴドー側から描くとどうなるのか? という画期的な考えから『ゴドーは待たれながら』という戯曲をいとうせいこうが書き下ろし出版をし、シティボーイズのきたろうがゴドーを演じたのが92年のこと。
それから約20年。この傑作戯曲がケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)演出、ゴドー役・大倉孝二という魅力的な顔合わせでよみがえる。
なにやらKERAが話を持ちかけても、大倉は10年以上も首を縦に振らなかったというエピソードも否応無しに、作品への期待値を高める。
【日時】4月6日(土)〜14日(日)(開演は月〜金19時、土日18時。13日(土)は13時の回あり。14日(日)は14時開演。水曜休演。開場は開演30分前。当日券は開演の1時間前)【会場】東京芸術劇場 シアターイースト(池袋)【料金】一般4900円他。当日券あり【問い合わせ】東京芸術劇場ボックスオフィス(TEL:0570-010-296[HP]http://www.geigeki.jp/)【作】いとうせいこう【演出】ケラリーノ・サンドロヴィッチ【出演】大倉孝二【声の出演】野田秀樹 ※5日19時30分にプレビュー公演あり