ART ルネサンスの魅力に帰る

「ラファエロ」展
国立西洋美術館 開催中〜6月2日(日)

 ルネサンスを代表する画家、ラファエロ・サンツィオ(1483−1520年)の、ヨーロッパ以外では初となる大規模展。ペルジーノらの影響が色濃く残る修業時代の作品から、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロに触発されたフィレンツェ時代の作品、さらにはローマ教皇のもとで数々の大規模プロジェクトに携わった晩年の作品まで、20点以上の貴重なラファエロ作品が集結する。なかでも注目は、日本初公開となる『大公の聖母』。本作は、ラファエロが数多く描いた聖母子像の中でも特に有名なものの1つ。本展では、作品の展示合わせて、エックス線写真で明らかになった“秘密”も紹介される。また今回は、ラファエロの周辺で活動した画家たちや、彼の原画による版画、工芸品など約60点も会場に並ぶ。

 日本では、待望となる大規模なラファエロ展。その作品を堪能しながら彼の画業と人生をたどる、またとない機会となるはず。

【時間】9時30分〜17時30分(金曜は20時まで)入館は閉館の30分前まで【休】月曜【料金】一般1500円 大学生1200円 高校生800円【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)【交通】JR上野駅(公園口) 徒歩1分【URL】http://raffaello2013.com

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ミラノ アンブロジアーナ図書館・絵画館所蔵
レオナルド・ダ・ヴィンチ展—天才の肖像
東京都美術館 開催中〜6月30日(日)


 イタリア・ルネサンスの巨匠、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452−1519)の“素描家”としての一面に注目しながら、その魅力を再発見する展覧会。会場には、アンブロジアーナ図書館・絵画館が所蔵するミラノ時代のレオナルドの傑作『音楽家の肖像』(日本初公開)と、レオナルドのメモや素描を編纂した『アトランティコ手稿』に収められた22葉を展示。遠近法や光学、幾何学といった絵画に密接に関わる分野の研究のほか、建築や軍事施設、飛行機械などについての多様なアイデアが展開されている手稿から彼の思考の過程を探るとともに、そこに描かれている素描の見事さも堪能できる。

 さらに、ベルナルディーノ・ルイーニやジャンピエトリーノら“レオナルデスキ”と呼ばれるレオナルドの追従者たちの作品や、同図書館・絵画館が所蔵する素描コレクションから厳選された作品も合わせて展示。

【時間】9時30分〜17時30分(金曜は20時まで)入館は閉館の30分前まで【休】月曜【料金】一般1500円 学生1300円 高校生800円 65歳以上1000円 中学生以下無料【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)【交通】JR上野駅(公園口)より徒歩7分【URL】http://www.tbs.co.jp/leonardo2013/http://www.tbs.co.jp/leonardo2013/