STAGE 正統派の物語と実験的な舞台

ヴィレッヂ・プロデュース2013『断色〜danjiki〜』59355.jpg
 本作は作・演出家の青木豪が2011年に演劇ユニット"おにぎり"のために書き下ろしたSF作品『斷食(だんじき)』をベースに、テーマをより明確に母子の関係性を際立たせ、タイトルも『断色(だんじき)』と改めてさらに練り上げた作品。演出も『斷食』に引き続き、いのうえひでのりが担当する。  舞台はクローン技術が発達した近い未来。自然農法の畑作を行う小杉保(堤真一)の母・小杉朝子(麻生久美子)が腎臓ガンで亡くなり、 まもなく保のもとに怪しげな保険外交員の刈谷(田中哲司)がやってくる。母・朝子はクローン保険に入っていたのだ。保険で作られたクローンは本人が亡くなることによって、殺されるか、普通の生活を営むかの選択をしなければならなかった。決断を迫られる保だったが...。  母ではありながら母ではない、クローンという存在を通して母親と息子の複雑な関係、感情の揺れを緻密な筆致で描き出す。実力派の3人がこの難しいシチュエーションをどう表現してくれるのか興味深い。
【日時】6月14日(金)〜 7月7日(日)(開演は火金18時30分、水土14時/18時30分、木日14時。月曜休演。開場は開演30分前。当日券の詳細は下記問い合わせ先、公式サイトで確認)【会場】青山円形劇場(表参道)【料金】全席指定 6800円【問い合わせ】サンライズプロモーション東京(TEL:0570-00-3337[公式サイト]http://www.dan-jiki.jp/)【作】青木豪【演出】いのうえひでのり【出演】堤真一、麻生久美子、田中哲司

セブンスキャッスル『人狼 ザ・ライブプレイングシアター X 吸血鬼 〜渇愛の宴〜』59356.jpg
 人気パーティーゲーム「人狼」のルールにのっとりながら十数名の登場人物が舞台上で言葉を尽くして戦うというライブ・エンターテインメント。  物語のだいたいのあらすじは「美女たちに届いた謎の招待状。それは麗しきヴァンパイアの主催する華やかな宴。だが、そこには恐るべき異形のモノが潜んでいた。永遠の美を求め、淑女たちの死闘が始まる!」といったもので、脚本はプロローグ以外まったくなく、出演者は開演直前にランダムで決められる"人間"や"人狼"などの役割に従ったアドリブ芝居で人間 vs 人狼の戦いを繰り広げる。  観客には解答用紙が渡され、誰が人狼で、勝利するのは人間か人狼か?を推理するという、お楽しみもあり。  幕末を舞台とした「新撰組」を題材とした『人狼 ザ・ライブプレイングシアター X 新撰組 〜壬生村の狼〜』も同時開催。
【日時】6月13日(木)〜16日(日)(開演は木19時、金16時、土12時、日19時。開場は開演30分前。当日券は開演の1時間前)【会場】吉祥寺シアター(吉祥寺)【料金】S席(指定席)6000円(日替わりブロマイド付)/A席(自由席)4500円【問い合わせ】セブンスキャッスル(株式会社メディアンド)(TEL:03-5211-5466[HP]http://7th-castle.com/)【企画・総合プロデュース】桜庭未那【脚本・演出】小鶴【出演】稲村優奈、遠藤沙季、神田莉緒香、鈴木あや、寺島絵里香、都倉伶奈、広村美つ美、フォンチー、真下玲奈、美甘子、光井愛佳、森本未来、横山可奈子、米沢瑠美【ゲスト】TORICO/水谷百輔、渋江譲二、松崎史也、谷口賢志(日替わり)