アンジェリーナ・ジョリー、国連大学で戦争の性暴力根絶のスピーチ
来日したハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーが29日、東京の国連大学でUNHCR(国連難民高等弁務官)特使として戦争における女性への性暴力の根絶についてのスピーチを行った。
アンジェリーナは、この夏に日本でも公開される初長編監督作『最愛の大地』で、自らの活動の中で行った取材をもとに、1990年代のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で敵味方に分かれた恋人たちの悲劇を描いている。
「私たちの目標は、かつてのボスニア、そして現在のコンゴやシリアのように、性暴力を戦闘の手段として使い、処罰をのがれるという状況が世界で起きることを、これ以上絶対に許さないことです」と訴えたアンジェリーナに、拍手の嵐が沸き起こっていた。
また、ともに出席した第8代国連難民高等弁務官 前国際協力機構理事長・緒方貞子氏もアンジェリーナの活動を称え「映画を見ていろいろな形でインスパイアされると思います。みなさんが日本人はもちろん、世界の人がお互いに役に立つ役割を探していくことの大切さを考えてみてほしい」と語った。
また、この日アンジーはパートナー・ブラピの最新主演作『ワールド・ウォー Z』のジャパンプレミアにも出席。同作と『最愛の大地』はともに8月10日に日本公開となる。