「父・團十郎も喜んでいる」海老蔵、主演映画受賞に笑顔
映画『利休にたずねよ』が、第37回モントリオール世界映画祭(ワールドコンペティション部門)に正式出品され、最優秀芸術貢献賞を受賞。主演の市川海老蔵が3日、都内にて会見を行い、受賞の喜びを語った。
『利休にたずねよ』は、織田信長や豊臣秀吉でさえ一目置いた茶人・千利休を新たな視点で描いた直木賞受賞小説を映画化した作品。
「このような歴史ある映画祭で大きな賞をいただけたことは、大変光栄でありがたいこと」と、まず感謝の言葉を述べた市川。「日本の文化や芸術、お茶が海外から評価されたことはうれしいですし、監督やスタッフのおかげだと思っています。私はあくまで利休を演じたまでです。この映画を通して日本の美しさを少しでも多くの方に知ってもらえたらと思っています」と、真摯に喜びを語った。
また、本作は今年2月に亡くなった父・市川團十郎との共演作でもあることについて「父との初共演ということで、思い出が作品として残っているだけで有難いですし、父は日本の美しさを大事にしている方でしたので、賞を貰えて、喜んでいると思います」と、思いをはせた。
市川は現在『九月花形歌舞伎』出演中であるため、2日(日本時間3日未明)に行われた現地の授賞式には、中谷美紀と田中光敏監督が出席。妻役の中谷について「映画の中ではあるが、いい奥さんをもらえてうれしかった。映画祭でも日本のおもてなしをしてくれたみたいですね」と信頼を寄せていた。
『利休にたずねよ』は12月7日より全国公開。東映配給。