福山雅治、ジャパンプレミアでファンと「感想を語り合いたい!」

20130918a.jpg

 第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した映画『そして父になる』のジャパンプレミアが17日、都内にて行われ、主演の福山雅治らキャストと是枝裕和監督が登壇した。


 6年間育てた息子が、出生時に取り違えられた他人の子だったと分かった2組の家族の愛と葛藤を描くヒューマンストーリー。カンヌ映画祭をはじめ、各国の映画祭で大絶賛されており、すでに230の国と地域で上映が決定している。


 この日は"凱旋"ジャパンプレミアを祝う大歓声に包まれながら、キャスト全員で手をつないでレッドカーペットに登場。冒頭、カンヌでの受賞を祝福された福山は「監督の努力が報われた瞬間だと思いました。あの拍手は本当に監督に向けられたものだったので、それがうれしくて涙してしまいました」と"男泣き"の瞬間を振り返り、是枝監督は「ここが新たな出発点だと思うので、ここからまたこの映画が広がっていけるような日にしたいと思っています」と意気込みを見せた。
 今回、初めて父親役を演じたことについて福山は「最初の一週間くらいは毎日子供と遊んでいるだけだったので不安だったんですが、だんだんと子供にあわせて演技していけばいいんだと分かってからは大丈夫でした」と振り返り、役幅をさらに広げたようす。


 一方、撮影現場で子供のあしらいが上手だったと監督からほめられたリリー・フランキーは「ビッグダディを毎日ビデオに録画していたかいがありました(笑)」と答え、会場を爆笑させた。また、監督が福山を"嫌なやつ"に見えるよう演出したというエピソードも飛び出し、「僕、嫌なヤツですもんね?(笑)」という福山に「いえいえ、僕の嫌な部分を重ね合わせました。福山さんはもともと美しいので、頑張って嫌なヤツになってもらいました(笑)」と監督が弁明する一幕もあった。


 最後に、会場に向けて「できれば見ていただいた後に感想を語り合いたいですね。今日は帰るけどね!(笑)」と笑顔を見せた福山。「どんな世代でも楽しめる映画だと思います。育ててくれた親に、かつてどんな愛情をもらって育てられていたのかを思い出しながら見ていただけると、もっといいと思います」と思いを語った。


『そして父になる』は9月24日より先行上映あり。28日より新宿ピカデリー他全国公開。