ART お出かけ日和にギャラリーめぐり

写真展「昭和」写真家が捉えた時代の一瞬
日本橋三越本店 新館7Fギャラリー 10月2日(水)〜7日(月)

 日本写真史に名を刻む名写真家たちの作品で“昭和”を振り返る展覧会。木村伊兵衛、土門拳、濱谷浩、林忠彦、薗部澄、芳賀日出男、長野重一、田沼武能、熊切圭介の9人の写真家と、入江泰吉(奈良)、緑川洋一(瀬戸内)、浅野喜市(京都)ら、各地で独自の作家活動を続けた写真家たちの作品、200点が揃う。

 本展では、戦前・戦中の暮らし、占領下の日本、戦後の復興期からオリンピック・万博に沸いた高度経済成長期まで、9章に分けて、それぞれのシーンをとらえた作品を紹介。“銀ブラ”を楽しむ人々の姿をとらえた林忠彦の作品や、英語の看板が立てられた靖国神社前で頭を垂れる人々をとらえた木村伊兵衛の作品など、昭和を語ってきた有名な作品も多数展示される。路地で遊ぶ子ども、日本橋三越本店で行われたファッションショーを食い入るように見つめる女性たち…。モノクロ写真から、その瞬間をたくましく生き抜く日本人の姿が、鮮やかに浮かび上がる。大正モダニズムの光が残る時期から、太平洋戦争、敗戦後の混乱、高度成長と、激動の時代をたどった“昭和”。その輝きを、いきいきと感じ取ることができる。

【時間】10〜19時(最終日は17時30分まで。入場は30分前まで)【休】会期中無休【料金】一般・大学生700円 中高生500円 小学生以下無料【問い合わせ】日本橋三越本店03-3241-3311(大代表)【交通】地下鉄 三越前駅より徒歩1分【URL】http://crevis.co.jp/topics/index.php?no=24

ジェフ・クーンズ・エディションズ
ギャラリー・ショウ・コンテンポラリー・アート
9月24日(火)〜10月12日(土)

 日常のなかのありふれたイメージを独創的な手腕でアートへと転換させる、アメリカの現代アーティスト、ジェフ・クーンズ。そのユニークな表現スタイルゆえ、なにかと物議を巻き起こすことも多いが、いま最も高額で作品が取引される人気アーティストの1人でもある。クーンズというと、巨大な作品で知られる作家。これまでにも、おなじみのバルーンアートを巨大化させた作品や、植物で覆われたイヌ型の巨大な立像などで注目を集めた。
 本展は、巨大な立体作品が多いジェフ・クーンズのアート・コンセプトを平面の中で味わうことを目的とした展覧会。1988年にニューヨークのソナベンド・ギャラリーから発売された4枚組の版画シリーズ『アート雑誌の中の広告』と、1995年にミュンヘンのエディション・シェルマンから発売された7枚組の版画シリーズ『無題』を展示する。

【時間】11〜19時(土曜は17時まで)【休】日・祝【料金】入場無料【問い合わせ】03-3275-1008【交通】JR東京駅八重洲口より徒歩3分【URL】http://www.g-sho.com/