ART モノクロの向こうに、人生いろいろ

『ジョセフ・クーデルカ展』
東京国立近代美術館 開催中〜2014年1月13日(月)

 チェコスロヴァキアの世界的写真家、ジョセフ・クーデルカのアジアでは初となる回顧展。代表的なシリーズ『ジプシーズ』や『エグザイルズ』も含む約280点を7部構成で展示する、見ごたえ満点の展覧会。

 1960年代にチェコスロヴァキアで頭角を現したクーデルカは、ワルシャワ条約機構軍のプラハ侵攻を撮影した後、故国を離れイギリス、次いでフランスを拠点にし、代表的シリーズを発表。その詩的にして独特のインパクトを持つ作品は、世界的に高く評価された。

 本展は、クーデルカ初の本格的な回顧展として、2002年から巡回されていた展覧会。アジアでは初となる東京展では、これまで展示されなかったヴィンテージ・プリントが加わるほか、『カオス Chaos 1986-2012』のシリーズを、最新作も含めた新たな構成で展示する。

【時間】10〜17時(金曜は20時まで。入館は閉館の30分前まで)【休】月曜(12/23、1/13は開館)、12/24、年末年始(12/28〜1/1)【料金】850円、大学生450円【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)【交通】地下鉄 東西線 竹橋駅 1b出口より徒歩3分。東京国立近代美術館 企画展ギャラリー【URL】http://www.momat.go.jp/

清川あさみ『男糸 danshi』展
パルコミュージアム 11月15日(金)〜12月9日(月)

 写真に刺繍をほどこし、独特の世界観を作り上げるスタイルで人気のアーティスト・清川あさみの作品展。自身初となる男性を被写体とした、雑誌『GLAMOROUS』(講談社)連載の『男糸 danshi』シリーズを紹介。

 被写体となるのは、金子ノブアキ、綾野剛、松坂桃李、高良健吾など、今まさに活躍中の旬な男性著名人30名(予定)。このシリーズでは、被写体となる人物が持つイメージを清川独自の目線でとらえ、歴史上の人物や神話の登場人物に例えていく。その姿は、自分自身を表現しているようでもあり、役を演じているようでもあり。「カッコいい男性は賀古の経験や学び、そして愛、孤独、エネルギー…そういったものが顔、身体、背中にオーラとして表れます」と清川。モノクロ写真から漂う彼らのオーラと、清川独特の刺繍アートのコラボで、美しき男たちの生きざまに魅了される。

【時間】10〜21時(最終日は18時まで)【休】会期中無休【料金】入場無料【問い合わせ】03-3477-5873【交通】渋谷駅 徒歩5分 渋谷パルコPART1・3F【URL】http://www.parco-art.com/