タイトルを見ただけで気になってしようがない!?
毛皮族(マル秘)公演『血も涙も靴もない』
毛皮族の新作公演はこれまでとはちょっと趣が違った公演となる。会場の森下スタジオは通常は稽古場として使われるところ。そこにセットを組み立て、公演を行ってしまうのだ。
なにやら将来的には野外劇の上演を考えているということで、今回はその第一歩。実験的な意味も持つ公演のようだ。
もっとも、海辺の荒野で上演することを前提に書いた作品とのことで、スタジオ内でありながら、野外を想起させる作品に仕上がった。
夫の浮気を理由に出て行ってしまった嫁とその姑。夢見るシンガーと夢に投資するおやじ。下着の女とパジャマの女、謎のお師匠さんなどなど、強烈なキャラクターたちが森下スタジオに設えられた“海辺の荒野”を縦横無尽に動き回る。
もう締め切ってしまったが、初日の27日を無料公演とするなど、相変わらずのチャレンジっぷり。
【日時】11月27日(水)〜12月1日(日)(開演は水18時30分、木19時、金14時/19時、土12時/15時30分/19時30分、日13時/16時。開場は開演30分前。当日券は開演の45分前)【会場】森下スタジオ Cスタジオ(森下)【料金】整理番号付自由席 前売3800 円/当日4000円 ※27日は(マル秘)無料公演。受付は終了【問い合わせ】Little giants(TEL:090-8045-2079=12〜19時[劇団HP]http://www.kegawazoku.com/)【作・演出】江本純子【出演】金子清文、柿丸美智恵、羽鳥名美子、高野ゆらこ、延増静美、高田郁恵、田島冴香(東京タンバリン)、江本純子
ブラジル『性病はなによりの証拠』
2002年より本格的に活動を始めた彼らの初期の作品を10年ぶりに再演する。初演時はショッキングな設定と演出で笑いと同時に悲鳴も上がったという作品だ。
舞台は見渡す限り、陸ひとつ見えない海に浮かぶ、たったひとつの小さなボート。そこには遭難した8人の男女がいた。残された水と食料はほんのわずか。そんななか、ひとりが性病を発症する。病はもうひとり、またひとりとボートの上を蔓延していく。果たして、彼らは生きて帰ることができるのか? それぞれの思惑、疑心、愛情がうずまく究極の「苦笑系密室劇」が繰り広げられる。
ハードボイルド系、不条理系とさまざまなジャンルの作品を発表しているが、この作品は“エロティック系”とでもいおうかという内容と表現がふんだんに盛り込まれていたもの。
今風にアレンジしたというが、多分、そのへんは変わらない…いや変えてほしくない?作品だ。
【日時】12月4日(水)〜8日(日)(開演は水金19時30分、木土14時30分/19時30分、日13時/18時。開場は開演30分前。当日券は開演の45分前)【会場】王子小劇場(王子)【料金】全席自由席 前売3000円、当日3300円/高校生以下1000円(劇団のみ取り扱い、要学生証)/平日マチネ割引(5日14時30分の回)2500円(前売・当日とも)【問い合わせ】ブラジル事務局(TEL:080-5172-8266 [HP]http://www.bra-brazil.com/)【脚本・演出】ブラジリィー・アン・山田【出演】辰巳智秋、西山聡、諌山幸治、印宮伸二、堀川炎(世田谷シルク)、金沢涼恵(クロムモリブデン)、佐々木千恵、小川夏鈴(東京ジャンクZ)