演劇!?ライブ!? ジャンルを越える「おかぼれ」の公演

 作・演出家で俳優の松居大悟と女優の安藤聖、俳優の尾上寛之の3人で一昨年に結成したユニット「おかぼれ」の2回目の公演が22日から始まる。このおかぼれは「最初はパフォーマンスユニットって言ってたんですけど…」(松居)と言う感じで、なんともジャンル分けが難しい。
 尾上「もともと安藤さんと共演することが多かったんですが、そのときに“同世代で集まってなにかできないかな?” という話をしていたんです」
 松居「僕らの世代って上の人たちがまだまだどーんと構えていて、下の世代は新しいことをやり始めてっていう挟まれた世代なんです。なので、僕らにしかできないことをやらなきゃいけないんじゃないの、ということで始めました」
 安藤「とにかくやりたいことをやろうっていうことでみんなで考えているときに、松居君が“俺、スタジオに入りたい”って言い出したんですよ」
 松居「“今から稽古”ってちょっとダサいなって思っていて、“今からスタジオ”っていうとちょっとかっこいいじゃないですか(笑)」
 そんな何気ない一言から「じゃあ音楽を取り入れよう」ということになった。そこで安藤の大学とアルバイト先の後輩だったミュージシャンの新井弘毅を巻き込み、第1回公演では舞台にバンドセットを設置し、演劇と音楽を融合させた不思議な空間を作り上げた。新井は前回は“お手伝い”という形で関わったが今回から正式なメンバーに。
 新井「後輩なんでこき使われていたんですが、よりこき使われるために正式なメンバーになりました(笑)」
 型にとらわれず、常にそのときにやりたいこと、新しいことにチャレンジする。
 安藤「今回もどこの劇団でもやってないことを見せられると思います」
 松居「演劇でもなくライブでもなく…生き物ですよ。おかぼれという生き物なんです」
 最後はちょっと意味が分からなくなってしまったが、まさに“百聞は一見にしかず”な作品であるのは間違いない。

おかぼれ『続ける理由』
【日時】1月22日(水)〜26日(日)【会場】座・高円寺1(高円寺)【料金】全席指定 3500円【問い合わせ】プラグマックス&エンタテインメント(TEL:03-6276-8443=平日11〜18時 〔HP〕http://www.okabore.com/【出演】安藤 聖、尾上寛之、松居大悟、新井弘毅【音楽】新井弘毅