NEWS HEADLINE　2014.1.17〜2014.1.30

農薬混入で49歳従業員を逮捕

　マルハニチロホールディングスの子会社アクリフーズの群馬工場（群馬県大泉町）で製造した冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された事件で、群馬県警は1月25日、偽計業務妨害の疑いで、同県大泉町古氷、契約社員、阿部利樹容疑者（49）を逮捕した。同社は25日午後10時半から始まった緊急記者会見を行い、経営陣は、詰めかけた100人を超える報道陣を前に5度頭を下げ、謝罪を繰り返した。また事件の責任を取って、久代敏男社長が3月31日付で辞任すると発表した。

会見で頭を下げるマルハニチロホールディングスの久代敏男社長とアクリフーズの田辺裕社長（左から）（写真：東洋経済/アフロ）

施政方針演説で集団的自衛権に言及

　第186通常国会が1月24日召集され、安倍晋三首相は衆参両院本会議で施政方針演説を行った。第2次安倍政権発足後の国会演説として「集団的自衛権」の文言を初めて明確に使用し、「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会（安保法制懇）」が提出する報告を踏まえ「対応を検討する」と表明した。
　また、今国会を「好循環実現国会」と位置付け、政権の経済政策「アベノミクス」の効果で有効求人倍率やボーナス支給額が上向いているとし、「景気回復の実感を全国津々浦々にまで届ける」と宣言した。
　会期は6月22日までの150日間。

安倍首相が施政方針演説（写真：UPI/アフロ）

名護市長選で稲嶺氏が再選

　米軍普天間飛行場（沖縄県宜野湾市）の同県名護市辺野古への移設が争点の名護市長選は19日、投開票が行われ、現職の稲嶺進氏（68）＝共産、生活、社民、沖縄社大推薦＝が無所属で元県議の新人、末松文信氏（65）＝自民推薦＝を破り、再選を果たした。
　稲嶺氏は、当選を決めた後、記者団に対し「新しい基地は誰も望んでいないし絶対に許さない。埋め立てを前提にした協議や手続きは、すべて断る」と述べ、今後、政府が進める移設作業を市長権限で阻止する意向を表明した。移設受け入れに伴う交付金に頼らない市政運営も続ける方針。
　末松氏は出馬表明が10月まで遅れ、島袋吉和前市長との候補者一本化も12月末までずれ込み、出遅れが響いた。

名護市長選で敗れた末松文信氏（写真：毎日新聞社/アフロ）

オバマ大統領が一般教書演説

　オバマ米大統領は28日夜（日本時間29日午前）、上下両院合同会議で2014年の施政方針を示す一般教書演説を行った。オバマ氏は「今年を行動の年とする」と宣言した。アジア重視戦略の継続を表明したが、中国の「脅威」と北朝鮮の核問題など、北東アジア情勢には一切触れなかった。また、今年も日本と日米同盟に言及せず、悪化する日韓関係や、日米韓同盟関係にも触れなかった。

（写真：ロイター/アフロ）