美輪明宏が描く、エディット・ピアフの無償の愛の物語

美輪明宏版『愛の讃歌』〜エディット・ピアフ物語〜

 三島由紀夫脚本『黒蜥蜴』や、寺山修司作『毛皮のマリー』など、俳優・演出家としても不動の人気を誇る美輪明宏の舞台「美輪明宏版『愛の讃歌』〜エディット・ピアフ物語〜」は、誰もが1度は耳にしたことがあるであろう名曲『愛の讃歌』で知られ、愛と音楽に生きた、フランスが生んだ天才歌手であるエディット・ピアフの真実の姿を描き出した名作だ。一般に、ピアフといえば、愛欲に走るわがまま放題の無知な女性として描かれることが多いが、美輪がこの作品で描き出すのは高い教養をそなえた才能あふれるアーティスト・芸術家であり、無償の愛に生きた崇高な女性としてのピアフだ。彼女と同じように、音楽を愛し、人を愛し、そしてさまざまな苦境や挫折、時にはどん底を味わってきた経験のある美輪ならではの視点で、3年前の上演時には、多くの人が劇場に足を運び、ピアフの波瀾万丈な人生に魂を震わせた。さらに、テオ・サラポについてもしっかりと描かれているのも美輪版の特徴だ。
 愛と感動に心揺さぶられる舞台のカムバック。今回は2011年の公演をさらにパワーアップさせた内容になっている。前回同様、美輪は、主演に加えて、脚本、演出、美術、衣裳を担当。さらに、ピアフの人生に彩りを加える選りすぐりのキャスト陣にも期待が膨らむ。ピアフの最後の恋人でピアフをどん底から救う純粋なギリシャ青年テオ・サラポ役に木村彰吾、ピアフの妹役には前回の公演でも美輪と丁々発止のやり取りで好評を得たYOU、ピアフのマネジャー役には勝部演之、ピアフを見出す高級クラブのオーナーを若松武史が演じる。
 美輪が、エディット・ピアフとなって、世に届ける無償の愛の物語は、人を愛することの尊さを感じさせてくれるはず。この春、必見の舞台だ。

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美輪明宏版『愛の讃歌』〜エディット・ピアフ物語〜


[脚本] [演出][美術][衣裳]美輪明宏
[出演] 美輪明宏、木村彰吾、YOU、勝部演之、若松武史、城月美穂、
柄沢次郎、大野俊亮、浜谷康幸 ほか
【日程】 東京・新国立劇場 中劇場:4月12日(土)〜5月5日(月・祝) 
  横浜・KAAT 神奈川芸術劇場 ホール:6月13日(金)〜6月15日(日) 
【料金】 東京:S席¥11,000 A席¥7,500 横浜:S席¥9,000 A席¥6,000
【備考】 未就学児童入場不可
【チケットの購入および問い合わせ】http://l-tike.com/