この脚本にこの出演者。面白くなかったら、多分事故 ハイバイ『おとこたち』
作・演出の岩井秀人が取り上げる題材は家族の問題、夫婦の問題、引きこもり、といった日常、我々の身の回りでありそうなことばかり。しかし登場人物の自意識過剰っぷりやトラウマなどを、その独自の視点で引っ張り出すことによって、決して普通の話では終わらせない。ただ、舞台上では “喜劇”という形にして見せているので、その場ではついつい笑って終わってしまうのだが、あとからじわじわと考えさせられるモノが出てきて、ついついもう一回見たくなる。
今回は2012年に上演され、岸田國士戯曲賞を受賞した『ある女』以来、約2年ぶりとなる新作書き下ろし。
のんきな若者が社会に出てさまざまな困難にぶつかっていくさまを描く、青年期から老年期までの男性たちの群像劇。老老介護や貧困といった、「見ないふりをしていいのかな?」といった問題を取り上げ、舞台の上に乗せるという。
キャストを見ると、ダメな男を演じさせたらはまりそうな俳優ばかりでワクワクするのだが、ハイバイの作品では男が女を演じることも普通にあるので、幕が上がるまでは予断を許さない!?
【日時】7月3日(木)〜13日(日)(開演は平日19時30分、土14時/18時、日14時。9日(水)は14時の回あり。月曜休演。開場は開演20分前。当日券は開演40分前)【会場】東京芸術劇場 シアターイースト(池袋)【料金】全席指定 〈3〜6日〉前売3300円、当日3800円/〈8〜13日〉前売3500円、当日4000円/学生 前売・当日共2500円(受付にて要証明)/高校生以下 前売・当日共1000円(前売は東京芸術劇場窓口のみ販売。受付にて要証明)【問い合わせ】ハイバイ(TEL:080-6562-4520=平日10〜20時 [HP]http://hi-bye.net/)【作・演出】岩井秀人【出演】安藤聖、岩井秀人、岡部たかし、菅原永二、永井若葉、平原テツ、用松亮