EXILE TETSUYA「絶対に負けないという気持ちであがき続けてここまで来た」
構想2年、究極のダンスパフォーマンスシューズ完成!
一「『EXILEパフォーマンス研究所』の所長をやっているそうですが、この研究所を始めたきっかけは?」
T「最初のきっかけは、EXILEのライブです。初めてのライブのあと、もうヘトヘトで、死ぬほど疲れた(笑)。でも先輩たちは涼しい顔をしている。あんなに動いたのに、俺ってなんてしょぼいんだろうって(笑)。その時に、ちょうどトレーニングを始めた時期でもあったので、自分がEXILEの3時間のライブで、最後の1カウントまで100%の力で踊るためにはどうすればいいんだろうって思ったんです。そして、ダンスを科学的に、スポーツ学的に考えてみたいと思い、月刊EXILEという雑誌の企画からスタートして、今に至っております」
一「具体的な活動としては?」
T「いっぱいありますけど、今年に関してはアディダスとコラボしてダンスパフォーマンスシューズを発売できたというのが一番大きな出来事ですね。EXILEはアディダスとアスリート契約をさせていただいているんですけど、ダンスパフォーマンスシューズというカテゴリーの商品はなかったんです。それで、アディダスの方に、作ってほしいと要望したら、じゃ、ドイツの本社までプレゼンに行きましょうと(笑)。それで、その時に履いていた靴を持って、ドイツまで行きました。現地では、アディダスの方に通訳をしていただきながら2時間ぐらいプレゼンしました。今、こういうものを履いていて、EXILEのダンスとはこういうもので、だからこういう靴を求めていますというようなことを延々と(笑)。ものすごく真剣に話を聞いて下さり、事細かなことまでディスカッションもしてくださったのでありがたかったですね。その後、日本に帰ってからもデザインやサンプルのやり取り、細かな直しを含めた詰めの作業を何度もやって、ようやく完成しました。構想から発売まで2年。先月やっと全国発売されて今めちゃくちゃ嬉しいです(笑)。こんなに思いがこもった靴って、なかなかない! (笑)。メンバーやトライブメンバー、E-girlsのメンバーにプレゼントしたんですけど、リハとかで履いてくれるんです。作っている時は、みんながリハやツアーで履いてくれて、喜んでくれることをイメージしながら作業していたので、その光景を見た時にイメージ通りで涙が出そうになった(笑)。初めて商品が手元に来た時は自分の子どものように愛おしく、大事にしたいなと思いました。デザインも性能もすごく魅力的で、軽さ、耐久性、通気性、つま先の強さなど、僕の求めたものが全部入っている。今はこれがベストですが、一度作って終わりではなく、常に進化させていければいいなと思っています」
一「これまでのお話でもいろいろな夢を語っていただきましたが、改めて今後実現したいことはありますか」
T「先ほどもオリンピック・パラリンピックの話が少し出ましたが、オリンピックの開会式は世界中が注目するイベントなので、簡単にはできないと思いますが、その夢は持ち続けたいですね。もしやらせていただくとしたら、どんなものが日本らしいダンスなのか、どういう開会式が日本らしくて、その時期に見合うのかなど、日本の素晴らしさを世界にアピールできることを考えたいなと思います。いろいろな方にお話を伺うと、1964年の東京オリンピックは、日本が発展途上というか、若い人が多い開会式だったようなんです。でも2020年は、1/3が高齢者です。高齢者が3割いる中で、1964年の東京オリンピックのような感覚では多分できない。二宮清純さんとお話した時にも、その話になり、二宮さんは”成熟”がテーマになるだろうとおっしゃっていて、なるほどと。誰しもが役割を持って、みんながひとつになれる開会式とかイベントをやるのが、これからの日本らしさだろうと言われたのを聞いて、いろんな人と一緒に踊れるのもそうですが、いろんな方に役割のある、いろんな方が参加できるイベントになればと思います」
一「岡山のファンにメッセージを」
T「岡山にはまだ1回しか行ったことがないのですが、その公開ラジオの時に熱烈に歓迎していただき、岡山と岡山のファンが大好きになりました。食事も美味しかったので、もっと岡山の美味しいものを追求したい(笑)。だからラジオをレギュラーにしていただいて、しょっちゅう行けるようになりたいです。それが実現したら、街角で見かけた時、気軽に声をかけて下さいね(笑)。でも本当に2回目、早く行きたいので、待っていてください」
※OKAYAMA MOVE UP vol.9 より
株式会社ヘッドライン代表取締役社長 / 二十一世紀倶楽部理事事務局長 / ライオンズ日本財団評議員 / 株式会社LDH エグゼクティブプロデューサー / 株式会社ローソン顧問 / 株式会社モブキャストエグゼクティブプロデューサー / アンファー株式会社顧問 / 東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会事業広報アドバイザー / 淑徳大学人文学科客員教授