サッカーW杯 ドイツが6大会ぶり4度目の世界一
サッカーの第20回ワールドカップ(W杯)ブラジル大会は13日(日本時間14日)、リオデジャネイロのマラカナン競技場で決勝が行われ、ドイツがアルゼンチンを延長の末1−0で破り、西ドイツ時代を含め6大会ぶり4度目の世界一に輝いた。
ドイツは史上初めて4大会連続のベスト4入りを果たし、準決勝では開催国のブラジルに7−1の歴史的大勝利を収め、その勢いのままに決勝でアルゼンチンと対戦。前半、相手の固いディフェンスに苦しみ、後半開始早々にはアルゼンチンの猛攻を受け、冷やりとさせる場面もあったが、ゴールキーパーのノイアーを中心にしのぎ切る。そして延長戦の後半8分、途中出場のゲッツェが左サイドを破ったシュールレのクロスを胸でトラップし、左足で決勝ゴールを決めた。
レーヴ監督は「7試合とも良いゲームをしてくれた。このチームは優勝に値する」と選手を称えた。
86年メキシコ大会以来の優勝を目指したアルゼンチンだったが、決勝で力尽きた。3度目のW杯となったメッシは4得点をあげ、MVPにあたる「ゴールデンボール賞」に輝いたが、その表情に笑顔はなかった。
6得点をあげ得点王となったコロンビアのロドリゲスが「ゴールデンブーツ賞」を獲得。最優秀GKに贈られる「ゴールデングローブ賞」にはドイツのノイアー、21歳以下の若手選手に贈られる「ヤングプレーヤー賞」にはフランスのポグバが輝いた。
12日に行われた3位決定戦ではオランダがブラジルを3−0で破った。ブラジルは、7失点した準決勝から立て直すことができず完敗した。