K-1甲子園2014 11・3決勝は佐野天馬vs平本蓮

 新体制で復活したK-1の第1回目の大会となる『K-1甲子園2014~高校生日本最強決定トーナメント~』が21日、東京・新宿FACEで超満員札止めの800人の観衆を集め開催された。
 K-1甲子園は2007年に高校生を対象にスタートしたアマチュア大会。この大会からはHIROYA、卜部功也、松倉信太郎といった現在の立ち技格闘技を引っ張る選手たちが生まれている。
 約2年ぶりの開催となった今大会には 全国から多くの高校生がエントリー。
 32人が4つのブロックに分かれてのワンデイトーナメントで、準決勝までが行われ、決勝に勝ち残った2選手が11月3日に東京・国立代々木競技場第二体育館で行われる『K-1 WORLD LEAGUE 2014』で決勝戦を戦う。
 1回戦、2回戦、準々決勝、準決勝と勝ち進むうちにどんどんレベルの高い戦いが繰り広げられる。大会を締める準決勝2試合の第1試合は「佐野天馬vs朝久裕貴」。
 佐野はすでにKrushでプロデビューしており、新人王にも輝いている優勝候補の一人。朝久はここまで3試合、すべて3-0の判定勝利と危なげなく勝ち進んできた。
 試合はやはり経験に勝る佐野がリードする。ルールでは手で相手をつかんでの膝蹴りは反則なのだが、佐野は体を密着して、つかむことなく強烈な膝蹴りを朝久のボディーに連続で叩き込む。3-0の判定で佐野が決勝戦に進んだ。
 2試合目は「平本蓮vs篠原悠人」。
 平本はアマチュアでさまざまなトーナメントで優勝経験のある強豪。篠原は1R2分という短時間の戦いの中で、2回戦でKO勝ちを収め、準々決勝では先日プロデビューし、優勝候補の西京春馬を3-0の判定で破って勝ち上がってきた。
 試合は1Rはジャッジの一人が篠原に旗を上げたものの2人がドローで延長に。延長では逆にジャッジ一人が平本に上げたものの2人がドロー。再延長戦にもつれ込む熱戦となったが、最後は2-1で平本が制した。
 11月3日の決勝は「佐野天馬vs平本蓮」で争われる。

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 この日はK-1のアマチュア大会となる『K-1 CHALLANGE』もスタート。A・BクラスのワンデイトーナメントとA・B・Cクラスのワンマッチが行われた。

 前田憲作プロデューサーはK-1甲子園について「レベルが高かった。ベスト8まで残った選手、みんな(プロでも)使えると思う。パンチがうまくて、攻撃をまとめることもできる。組み付く攻防が少なく、K-1スタイルで戦える選手が多かった」、Aクラスのトーナメントについても「プロで通用する選手がたくさんいてびっくりした。予想外だった。70kgの選手はびっくりするくらい個性がある選手が多くて、ベスト4まで残った選手はプロデビューしても通用すると思う」と感想を語った。

 またCクラスのワンマッチには50歳の選手も出場。前田氏の言う「ジム展開があって、選手を育てるアマチュア大会があって、その上にプロのイベントがある」というK-1の理念を象徴していた。

 なお次回のアマチュアの大会『K-1 CHALLENGE』は10月19日に東京・大久保のGENスポーツアリーナで開催される。