TGC 2014 A/W 秋冬のキーワードはクロ使い!

東京ガールズコレクション 2014 AUTUMN/WINTERで傾向と対策!

街を歩けば、ショーウインドーはすでに秋模様。そろそろ自分のクローゼットも秋仕様にチェンジするタイミングだ。最新アイテムやトレンドカラーを買い足して、コーディネートもバージョンアップ。さて、何を足したらいいの? リアルクローズの祭典「東京ガールズコレクション 2014 AUTUMN/WINTER(TGC)」からヒントをもらった!

 リアルクローズの最前線が分かるTGCが6日、さいたまスーパーアリーナで開かれた。回数を重ねるほどに成長し続けてきたこのイベントも10周年。この日で通算19回目の開催となった。今回も、最新ファッションやコスメ、美容などの最新情報を求めて、きれいになりたい女の子たち3万人が集まった。

 女の子たちに大人気のアパレルブランドが集結し、イチ推しのコーディネートをランウェイ上で提示する。言い換えるなら、この秋冬シーズンのファッション指南ともいえるイベントだ。人気モデルたちが最新ファッションに身を包んで颯爽とウオーキングする姿に、女の子たちが黄色い歓声をあげた。

 各ブランドが次々に登場するなかで、とりわけ印象付けられたのがブラックの使われ方。コートやレザージャケットといったアウターはもちろん、ワンピースやパンツやスカートといったボトムス、ハットやキャップ、フットウエア、バッグにアクセサリーに至るまで、ブラックを使ったものが主張していたことだ。

 海外のコレクションからみると、ビビッドで明るい色やナチュラルカラーなど色の組み合わせで楽しむのが今シーズンの傾向。それと比較するとまるで逆をいっているようにも見えるが、ブラックやグレーなどをベースにすることで、差し色として取り入れたレッドやブルーなど主張するカラーが生きたり、カラフルなバッグやフットウエア、大振りなアクセサリーが映え、日本ならではのカラーの楽しみ方を提案しているように見えた。

 カラーについては、ブラックと相性のいいレッドを差し込むコーディネートが多かった。使い方についても、両方の色を使ったワンピースを筆頭に、ブラックでトップスとボトムをまとめて赤いハットや帽子、秋冬ならではのタイツやブーツを合わせたり、同じ赤でもタータンチェックのスカートをあわせた学生風からロックガール風、大人の女性の香りを漂わせるものまで、多種多様。誰でも挑戦できそうなコーディネートのバラエティー。また、ブラックの代わりにブラックを基調にしたチェックを取り入れることで一気にキュートさがアップしていたのも印象的だった。

 ブラックと他のカラーの割合を逆転させるパターンもまた、多数見られたコーディネート。ベージュやキャメルは女性らしい柔らかさを演出してくれるカラーだが、それにブラックの小物やロングブーツを合わせることで(写真09)、大人度がグンとアップ。シャープさも加わって、「カッコいい」と「カワイイ」を兼ね備えた大人コーディネートに。会場の女の子たちも「かわいいね〜」と、目を見合わせていた。

 ブラック使いがキーワードとはいえ、黒は自分に強すぎるという場合も。その際には、ダークなグレーに置き換えてみるのがオススメだ。TGCのランウェイでは、マニッシュなグレーのピンストライプのアイテムもたびたび登場。レザージャケットやニットに合わせて、トップスにボトムにと大活躍。ブラックに比べて、軽やかなコーディネートを提案していた。