今週は客演の妙が楽しめる豪華3本立て!!
T Factory『生きると生きないのあいだ』
川村毅は2010年に演劇活動30周年を迎え、初期の代表作といわれる『新宿八犬伝』全5巻を完結した。それ以降、劇作家として新しい文体を模索するため、自身の作・演出による舞台創作を休んでいたのだが、3年間の時を経て、今回新作を書き下ろし、その演出を手がける。
主演に柄本明。川村とは舞台では初めての出会い。1991年に川村が監督した映画『ラスト・フランケンシュタイン』では主演を務めたのだが、当時はそれぞれの劇団である東京乾電池と第三エロチカのカラーが違いすぎ、舞台で一緒になることはなかった。それから24年が経って、やっと2人が舞台で対峙するというのも興味深い。
柄本演ずる便利屋ハリーのもとにはさまざまな相談事が持ち込まれる。ある日突然、ここで働きたいという若者ジョニーがやってくる。どうせすぐに音を上げるだろうとジョニーを助手として雇ったハリー。この2人のもとにはまさに「生きる」と「生きない」の間をさまようさまざまな人物がやってくるのだった。
もう一人の中心人物であるジョニーを演じる川口覚はさいたまネクストシアターの中心俳優だった今注目の若手俳優。
また最近の川村作品では欠かせない存在である手塚とおるが映像で出演。こちらは隠し味的に楽しめるかも。
【日時】9月27日(土)〜10月5日(日)(開演は平日19時30分、土日14時/18時。※火曜は15時開演。木曜15時の回あり。初日は18時開演。千秋楽は15時開演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)【会場】吉祥寺シアター(吉祥寺)【料金】全席指定 前売4800円、当日5000円/公演初日特別価格4000円【問い合わせ】ティーファクトリー(TEL:03-3344-3005 [HP]http://www.tfactory.jp/)【作・演出】川村毅【出演】柄本明/川口覚/笠木誠、岡田あがさ、戸辺俊介/手塚とおる(映像出演)/伊藤克