大人の物語を真正面からと斜め後ろから
M&Oplays プロデュース『水の戯れ』
岩松了が1998年に「竹中直人の会」に書き下ろした作品を16年ぶりに再演する。
男女間のすれ違う思い、微妙な心の揺れを描く大人の恋愛ドラマ。チェーホフの『ワーニャ伯父さん』を意識して書かれたこの戯曲は、岩松作品の特徴でもある、人間の抱える裏側の狂気を、時にユーモアを交えて鋭く暴く。
家業を継ぎ、仕立屋をしている男は長らく、死んだ弟の妻にひそかに思いをよせているのだが、生来のまじめな性格のため、告白できないでいる。そんな折り、海外で仕事をしていた無頼な兄が若い中国人の恋人を連れて帰ってくる。その2人を見て、男は女に思いを伝える決心をするのだが、なかなか行動に移すことができない。そのうちに微妙なバランスで成り立っていた人間関係に狂いが生じ始めるのだった…。
今回は屈指の名バイプレイヤーである光石研を主役に据えた。“大人感”がハンパない作品となっている。
【日時】11月1日(土)〜16日(日)(開演は日月水14時、火木金19時、土14時/19時。※1日(土)は19時の回のみ。4・10日休演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)【会場】本多劇場(下北沢)【料金】全席指定 前売り・当日共6500円【問い合わせ】森崎事務所M&Oplays(TEL:03-6427-9486=平日11〜18時 [HP]http://www.morisk.com/)【作・演出】岩松 了【出演】光石 研、菊池亜希子、近藤公園、瑛蓮、根本宗子、岩松 了、池田成志