「建築」にとどまらない、その魅力。磯崎新 12×5=60

ワタリウム美術館 開催中〜2015年1月12日(月・祝)

 日本を代表する建築家にして、その範疇を超える作品性で国内外から高い評価を得ている磯崎新。本展では磯崎の「建築外的思考」に焦点をあて、建築家という職名を逸脱したアーティストにしてアーキテクトである磯崎新の真髄に迫る。

 本展で用いられる「建築外的思考」という語には2つの側面がある。一つは一般的な建築の外側の領域。つまり、美術、音楽、映像、写真といった“建築”というジャンル外の思考や手法という側面。二つ目は、先述の側面を用いて硬直化した近代建築の解体と再編を試みる「アーキテクチャ」という、思想の上での“建築外”という側面。この2つの側面に着目することで、これまでの磯崎新展ではとらえきれなかった磯崎の「建築外的思考」に触れることができる展覧会となっている。

 建築家という枠に納まらない存在、磯崎新の作品を通して、建築の新たな魅力に出会うことができるはず。

【時間】11〜19時(水曜は21時まで)【休】月曜(11/24、12/1、8、15、22、29と1/12は開館)、12/31〜1/3【料金】入館料:大人1000円 学生(25歳以下)800円 会期中何度でも入場できるパスポート制チケット【問い合わせ】03-3402-3001【交通】地下鉄 銀座線 外苑前駅より徒歩8分【URL】http://www.watarium.co.jp