「建築」にとどまらない、その魅力。ザハ・ハディド

東京オペラシティ アートギャラリー 開催中〜12月23日(火・祝)

〈新国立競技場〉国際デザイン・コンクール最優秀賞に選ばれ、その建設が決定した、現代建築界の巨匠、ザハ・ハディド。その日本初の大規模個展となる注目の展覧会。

 バグダッド生まれ・ロンドン在住のザハ・ハディドは、現代の建築界を牽引する巨匠にして、世界を席巻する建築家として活躍している。1983年、香港の〈ザ・ピーク〉の国際コンペティションで勝利し注目を集めるも、当時の技術や建築思考に収まらない前衛的な内容だったため、独立後10年以上にわたって実際に建てられることはなく、長らく「アンビルトの女王」(アンビルト=建設されない)の異名を与えられていた。今、日本でも〈新国立競技場〉のデザインで、大きな注目を集めている存在だ。本展では、アンビルトの時代に膨大なリサーチにもとづいて描かれたドローイングから、世界各地で建てられるようになった実作の設計やプロダクト・デザインを含め、展示空間全体を使ったダイナミックなインスタレーションで、これまでの作品と現在の仕事を紹介。新国立競技場の建設についてさまざまな議論が展開されているだけに、ハディドの仕事、思想に触れる良い機会となるはず。

【時間】11〜19時(金・土は11〜20時/入場は閉館30分前まで)【休】月曜(祝日の場合は翌火曜。12/22は開館)【料金】一般1200円 大・高生1000円 中学生以下無料【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)【交通】京王新線 初台駅より徒歩5分以内。東京オペラシティビルに直結【URL】https://www.operacity.jp/ag/